今日はCAカートレース第3戦の1週前、オーバーホール後のエンジンのナラシのため、サーキット秋ヶ瀬に行ってきた。前日の予報では15時から雨。雨だとナラシはできない。なんとか雨の来る前に終わらせたいところ。しかしショップ・ガレージCを出発する9時前の時点で、すでに雨が降っていた。

一時でも雨が止み、コースに水しぶきが上がらない状態であれば、ナラシができる。一縷の望みをかけて、サーキットに出向いた。しかし雨脚は強まる一方。雨が止んだとしても、コースは完全にウェット状態。絶望的である。この時点で完全に諦めたのだが、帰るに帰れず、サーキットで待機する。チームメイトの手伝いをしつつ、皆の走行を指をくわえて見守るしかなかった。季節的に来週のレース本番が雨になる可能性もある。エンジンさえあれば、雨練ができるのに…。

このままではナラシをレース前日に行なうしかない。しかし、それも雨となれば終わりだ。レースに出るエンジンがない。選択肢は少ない。チーム・スタッフにお願いして、平日にナラシの代行をしてもらう他ない。危機感を募らせながら、スタッフの岡田さんに相談する。

レーシングスーツに着替えることもなく、昼休みも過ぎ、雨も降り続く。一体、何をしにきたんだか。前日のレンタル耐久レースの疲れも残っているし、何より連日の寝不足状態。だんだん体調も悪くなってくる。

ここは気を取り直して、工具の整理を行なうことに。ここ最近の雨練続きで、錆が出ていたのだ。CRCを塗布して、せっせと磨いていく。せめて時間を有効に使わねば。そろそろ整理が終わる頃、空が明るくなってきたのに気付く。時は既に14時半。しかし太陽さえ出てしまえば、路面が乾く可能性がある。最終セッションの30分間に走行できる可能性に賭け、準備を始めることにした。30分あれば、低速ナラシと中速ナラシができるのだ。そして雨が止む。路面がライン・ドライになっていく。

15時半、路面はほぼドライへ。ついにナラシに入ることができた。最初の10分は低速ナラシ、10分間エンジンを冷却し、残りの10分で中速ナラシまで行なった。まだ高速ナラシ10分間の工程が残っており、レース前日が一日中雨となれば、もちろんアウト。しかし先の2行程だけでも終えることができて、少しは安心できた。残すは10分間。貴重な前日練習、ナラシに費やす時間は少ないに越したことはない。

ショップに戻り、レースのエントリー手続きを行なう。ニュータイヤも注文。希望をこめて、ドライ・タイヤにした。以前から雨の予感はあったし、雨練も積極的に行なってきた。しかし、それでも晴れを期待したい。