ガレージCの榛名合宿は本番である2日目を迎えた。宿を出て路面と見ると、雨こそは降っていないが、しっかりと濡れていた。

堺正章選手 MASERATI 200SI

8時にはサーキットに戻りたかった。カートの準備もあるのだが、ちょっとしたイベントがあるためだ。走行開始の1時間前、つまり8時にクラシックカーが大集結する。『日本クラシックラリー選手権スプレンドーレ伊香保』、1969年までに生産された国産2シータスポーツモデル、外国車60台が伊香保温泉を中心に2日間で320kmのタイムラリーを行なう。榛名モータースポーツランドは、その中継地となる。

クラシックカーが大集結する姿は圧巻。タレントの堺正章氏も参戦しており、ローカルながらTV収録も行なわれる。ただ、主催者の方の怒鳴り声がコースに響き渡り、ちょっと興醒め…。気にせず、カートの準備を始めることにした。

合宿2日目は、我らがガレージCのチーム員の多くが参加する。前日乗り込みの”あまっつ天野翼“、”ほりっつ堀川翼“に加え、SSではS田さん、男の”ミクちゃん”、” りか姫さま”、地方選FS-125では”アベックス”、ミッションのK里さん。このうちS田さんは、エンジンのナラシの予定だったのだが、天候不順のために断念、今日はサポートに回っていただいた。2輪走行はなく、コマー・カデットと一般カートの2セッション分け、20分交互に走行枠が設けられる。

この日は一日降ったり止んだり、かなり不安定な天候。レインか雨ドライか、かなり振り回された。練習用のレインタイヤは持ってなかったので、あまり水量が少ない場合はタイヤを温存したい。せっかくドライに履き替えても、次の瞬間には雨が降り始めたり。もう翻弄されまくり。作業だけで気力と体力が削られていく。

ただS田さんがじっくり見てくれたおかげで、走りもセッティングも、かなりのアドバイスをいただけたし、とても勉強になった。やはりキャリアが長いと引き出しが多い。僕も経験を積めば、S田さんみたいになれるのだろうか。

終盤はフルウェット状態に。これくらい降れば遠慮なくレインタイヤを使える。フルウェットでのタイムは52秒フラット。同時間に走った”あまっつ”のコンマ5~6秒以内に収まった。目標達成!! といっても、”あまっつ”のタイヤは練習用で磨耗が進み、ほぼスリックのようになっていたが…。

帰りはK-TAIと榛名でお疲れのスタッフ・岡田さんに運転していただいた。岡田さんを寝かせまいと、ひたすら喋り続ける。ちょっと刺激のありそうな会話に頼ってしまったおかげで、僕はずいぶんと酷い人間に思われたのではないかと、少し心配になっている。ガレCに到着後、一気に疲れが出てヘロヘロ。自分の後片付けだけで精一杯。”あまっつ”、共有機材の片付けを手伝えなくてゴメンね。もうすぐ40のオッサンなので許してくれ。バスの時間も過ぎ、最寄駅まで店長に送っていただく。何から何まですみません。本当に感謝です。

さてさて今回の榛名合宿。タイムを気にしなければ、本当に楽しめた。ドライもウェットも経験できたし、かなりお得な2日間だったと思う。欲をいえば、もう少しドライで試したかったが、その機会はまた訪れるだろう。合宿はなくとも、レースの遠征は多い。前日練習に潜り込ませてもらうのも手だ。リベンジ希望!!

現在スランプ状態にあり、一度何かを壊し、再構築していく必要があるように感じている。次のレースまでには間があるし、8月前半は壊しまくる時期だと思っている。そういう意味では初コースである榛名を経験できたことは大きい。第1弾として、良い感じに壊れたのではないかと思う。第2弾も計画中。これはまた別の記事で!