今日は第5戦『CAカートレース』SSフレッシュマン・クラス出場に、サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

自宅を発つとき、一般道の路面は若干濡れていた。朝一のタイムトライアルは最悪ハーフウェット、少なくとも雨上がりの路面には違いない。少し気が重くなった。サーキットに到着するも、コースには若干ウェット・パッチを残す状況。ドライバーズミーティング後には完全にドライになったが、コンディションが非常に読み難かった。

迎えたタイトラ。頼みの綱はニュータイヤ。最近の傾向としては、最初の数周でタイムが出て、その後は落ち込む。これでは、美味しいところが前半の公式練習3分間で終わってしまう。そこで公式練習の3分間はスロー走行で空きスペースを探し、日章旗が降られる1周前からアタックを開始することにした。

とにかく滑りやすい路面だった。スライドを抑えて丁寧な走行を心掛けるが、実践できたかどうかは別問題で、手応えもなく、悔しい想いのままタイムアップとなった。しかし帰ってみて驚いた。29秒168ながら、2番手タイムだったのだ。しかもトップが重量違反でタイム末梢、なんとポールポジションだった。

もちろん嬉しいのだが、正直困惑した。「ポール?? ちょっと待ってよ…」という心境。まだまだ初心者意識が残っているらしく、手に負えない重責を感じてしまった。しかしやるしかない。かつてB決勝ながら、ローリングを先導した経験があるのが救いだった。

迎えた予選。スタートに成功し、後続をコンマ7秒引き離すことに成功した。しかし先頭を走るとペースが安定しない。練習の単独走行でもそうだが、まさに練習通りの展開。周回毎にマージンが失われていく。逃げ切りを狙ったホーム・ストレート、残り1周のプラカードを提示された。いきなりの提示に、心臓が飛び出る想いだった。とにかく動揺した。1コーナーをオーバースピードで突っ込み、2コーナーでミス、大きくスライドしてしまった。そこを刺された。続く3コーナーでインに刺し返した。その時の自分は「いける」と感じた。感じてしまった。しかし接触し、相手共々失速。僕は3位で復帰したが、相手は5位まで順位を落としてしまった。このままゴール。

接触手前の映像が脳裏にオーバーラップする。その時の自分は「いける」と思った。しかし、オーバーラップされた映像では、「いけなかった」と感じる。コントロールタワーにも呼び出され、厳重注意。相手の選手にも謝罪した。本当に申し訳ないことをした。

自分のミスから順位を落としたこと、他の選手を巻き込んでしまったこと、決勝前の昼休みは、とても長く感じた。劣等感の塊、「自分はカートを続けるべきじゃない」とすら思った。しかしチームメイト達の励ましもあり、なんとか気持ちを切り替える方法を探る。チームメイトとは、なんとありがたい存在なのだろう。確かに戦前に『予選3番手』と聞けば、チャンスと感じるだろう。接触の罪は消せないが、ポールだったことは忘れることにした。予選3番手なのだ。

いよいよ決勝。スタートでは予選2番手のパスすることに成功したが、大外からチームメイトの先輩・松沢さんにオーバーテイクされ、3番手と変わらず。必死に追走し、なんとか後ろに貼り続ける。松沢さんが前に仕掛け、トップへ。相手こそ変わったが、ペースはこちらの方が速いと感じた。チャンスと感じた周回、最終で刺そうと4コーナーで極限まで貼りつく。軽く追突し、差が開く。僕の攻勢はここまでだった。この最大のチャンスを逃したあとは、集中力が切れ、ミスを繰り返し、貼り付けなくなった。更に最終コーナーでステアリングを切り過ぎ失速、4番手に転落した。そのままゴール…、表彰台を逃した。

まったくのレース下手だ。これは経験を積むしかないし、今日の経験は大きい。走行に関しても課題は見えたし、多くの方々からも指摘された。最終コーナーだ。ステアリングを切り過ぎ、リアをスライドさせてしまう。練習でも気が付いていたので、矯正に努めらていたが、テンパると悪癖が出てしまう。これはチームからの指摘で気付かされたのだが、僕は無意識にアウト側を怖がっている。だからステアリングを切ってしまうのだ。意識できたからには、これまで以上の矯正ができそう。とにかく練習しかない。

本当に多くの経験をした1日だったし、今の自分の立場というものを自覚した。しかし、とにかく記憶に深く刻まれたことは1つ。今の自分が無謀な突っ込みをした『執行猶予の身』であることは忘れてはならない。

最後に我らがガレージCの戦果。先述通り、松沢さんがSSフレッシュマン・クラスで優勝、そして卒業。本命といわれたレースで勝つのは、物凄いプレッシャーだったはず。本当におめでとうございます!! というわけで、SSフレッシュマン・クラスをAKMTオンライン。僕中心ぽい絵面になっていることはご容赦ください。

そしてSエキスパート・クラスではススム君とタスク君のチームメイト・バトル。壊れたビデオのように繰り返された最終コーナーの攻防には興奮した。勝ったのはススム君。練習から復調し、優勝を狙うと公言していたが、まさに有言実行。本当におめでとう!! このSクラスではナオト君が3位に入り、ガレC表彰台独占。というけで、Sエキスパート・クラスをAKMTオンライン。

レース後にはガレージCの反省会を兼ねたBBQ大会。その準備のため、店に戻っていたため、表彰式に間に合わなかった。その表彰式、なんと僕の代理として妻が参加したという。ちょっと見たかったな…と思っていたところ、秋ヶ瀬公式ブログに写真があった。ちょっと笑える。

today’s CA『9/13(日) motoyama.net CA KART RACE Rd,5 』

最後に自戒を込めて再び。僕は執行猶予の身だ。忘れません。