今日はジャパンカートカップ第2戦を観戦に、筑波サーキットまで行ってきた。

筑波サーキット

このシリーズは、その名のとおり日本唯一のカート専門誌『ジャパンカート』を冠に、汎用4stエンジンを搭載した流行りのスポーツカート耐久レース。しかし他のシリーズと大きく異なるのは、K-TAIのようにフルスケール・サーキットで開催される点だ。運営母体は日本スーパーカート協会。WAKO’Sスーパーカートカップに今年から新設されたクラスとなる。

日本スーパーカート協会といえば、ガレージ茶畑の関連団体。ガレージ茶畑といえば、もともとは僕が所属するガレージCアキガセの本店だった経緯があり、とても関係が深い。このシリーズへの参加はいわば既定路線であり、エントリーしてから参加メンバーを募った。それが開幕戦からエントリーしている『AKMTレーシング』だ。

そう、いわば名義貸しw でも僕の名がチームになるなんて、とても光栄だ。開幕戦はサーキット秋ヶ瀬のSLシリーズと日程が重なったため、応援に行けなかったのだが、今回は是非にとチームに帯同させていただいた。

朝5時半にショップに集合、一路筑波へ向かう。移動時間は1時間半ほどなので、もてぎよりは圧倒的に近いし、なんだったら榛名よりも近い。普段のカート活動では遠征に行く機会こそないが、カジュアルにレース観戦にいける距離である。しかも筑波といえば、漫画『バリバリ伝説』を愛読していた僕にとって、憧れの有名コースだった。当時は地元・大阪に居たし、訪れるのは簡単でなかった。一方の聖地・鈴鹿は言っても、近かったからね。

サーキット付近に差し掛かって驚いた。「一般道とホームストレート近っ!!」 考えてみたら、この規模のサーキットは初めてだった。施設などはしっかりサーキットなのだが、とても身近に感じられるコース。なんというか、この文化は素敵だ。

ガレージC スポーツカート

さぁ、急いでパドックを設営。スタッフの岡田さんが夜なべして組み立てた2台のカートを降ろす。そう、今回は2チーム体制なのだ。1台は開幕戦から出場しているSK4-3クラス。270cc以下のチューンド・クラスになる。そして新たに投入したのが、210cc以下のストック・クラス。エンジンはストックが前提といわれるヤマハMZ200だ。

ガレージCのスポーツカート活動は、例によって潤沢ではない。カートコースのシリーズと同じリソースを使いまわす。ちなみに今回は、これまでGX270を搭載していたSWFフレームにMZ200を、そして旧式のTIAフレームにGX270を搭載している。

チーム構成は、チューンドSK4-3クラスに、SSKさん、飯能での戦友・パン屋さん、そしてサーキットといえばこの人・紅一点ぼっこさん。そしてストックSK4-1クラスには、ごはんがススム君、そしてスタッフ岡田さん。人数的には僕が乗っても良さそうなものなのだが、新車投入に加え、19日のCAスポーツカート耐久に電撃参戦が決まり、資金的に余裕がなかった。

そうそう、ジャパンカート誌にコーナーを持つ有名どころも出場している。女子カート部は部長・塚本選手を筆頭に、織田選手と篠塚選手。そしてロボットレーシングからは、藤原とうふ店・長男の中の人など。拓海の中の人は、隣のパドックだった。応援に来ているファンもいらっしゃった。

フリー走行。まずまずのタイムで走るGX270号。しかし、カートコースでは出ない息継ぎ症状に悩まされる。これが無くなれば、更なるタイムアップは間違いない。原因究明が急がれるが、何を変更したとしても、ぶっつけ本番となる。MZ200はチューンドより約10秒強遅れ。この時は、こんなものだと思っていた。

さて、いよいよ本番。僕は例によって、ピットでお手伝い。場内アナウンスで『ゼッケン8、AKMTレーシングは…』などと流れるのが、妙に嬉しい。良い記念になりました!! スターティング・ドライバーはパン屋さん。グリッドは抽選で2番。フロントローだ。とても緊張していらしたように見えた。その緊張は予見だったのか、序盤から上位6台によるデッドヒート。スペックに優る1台が抜けたが、その後も抜き差し、デッドヒートが続く。いや、チューンドですよ。それぞれ、いろいろな思想・環境でチューニングされたエンジン、それが広いロードコースで100分の何秒差で争うのだ。正直、ビックリした。息継ぎ問題は解決された模様!!

一方、ストッククラス。同クラスのマシンから5秒は置いていかれる。謎…。ストックなのに…。これはまぁ、後でいろいろと見学していて分かったことだが、他はクラッチが乾式、うちは湿式。この差だと思われる。

あ、今更だが、このレースは50kmの耐久。3人体制のチューンド270ccクラスは、1人15周くらいの計算。2ndドライバーはSSKさん。3回ストップが義務付けられており、第3スティントと第4スティントは、ぼっこさんが同一ドライバーへの交替という位置づけで2スティント分を担当する。

ピットストップの関係で一時トップにたつなど、終始上位争いに加わる。終盤は2位走行で、最後のピットストップに入る。少し悩んだが、ここでチェーンオイルを塗布。数十秒失う。これが痛かった。コースに復帰してみると、6位転落。その後ピットストップを行なったライバルは1チームだけ、ぼっこさんは自己ベストを更新しながら(なんだったら最終ラップが最速)猛追したが、総合5位のままチェッカーを受けた。チーム全体に重い空気が流れた。僕自身も周回数を計り間違えたりと、責任を感じたが、なによりここまでの接戦を予想しておらず、他チームとのタイム差を追っかけ切れてはいなかったのが悔やまれる。その差は10秒しかなかったのである。「チェーンオイルを塗布しなければ…」「いや、ここはサーキットだし、危険だし…」 様々な想いが交錯した。

正式結果が発表され、少しは浮かばれた。やはり、3回ストップ義務を果たしていないチームがあったようで、1つ繰り上げられたのだ。これでクラス3位となる。

さてストック・クラスは、なんと3位表彰台!! 女子カート部とシャンパンファイトで戯れる岡田さんを激写!! といって、3台中3位w いやぁ、実は結構悔しがってました。

ジャパンカートカップ SK4-1クラス表彰式ジャパンカートカップ SK4-1クラス表彰式

そして下がVIPルームで行なわれた正式表彰式。両チームとも表彰。

ジャパンカートカップ SK4-1クラス正式表彰式ジャパンカートカップ SK4-1クラス正式表彰式

今回参加された皆さん、主催者の皆さん、本当にお疲れ様でした。そして、ありがとうございました。次は『AKMTレーシング』ではなく、きちんとした名称になる予定とのこと。スケジュールがあえば、また観戦に来たい。これだけ接戦になるのであれば、それ相応の戦い方をしなければならないし、そうなればヘルパーも必要だろう。

いやぁ、それにしても快晴だった。前日は1日カート走行をしたので、観戦だけでも体力的にはヤバイ感じだったが、今の目標は猛暑でも動ける身体を作ること。過酷だったが、良いトレーニングになった。そして何より、走りたかった。フルスケール・サーキットを走れる機会など、そうそうは無いからだ。活動の主軸にするのは難しいが、いずれ一度は経験してみたい。