第8戦サンダーカップ開催の日。場所はF1ドリーム平塚。3戦連続欠場でポイントリーダーの座を奪われたKi.Fo氏の復帰、2輪レース経験のある本命Sk.Kt氏の初参戦と、わずか5名ながら内容の濃そうなグループパック。ところが今度は現ポイントリーダーのHATO氏が出張中のため欠場、ポイント争いも混沌としてきた。

例によって僕は自分との闘い、結果よりタイムだ。妻との協定が白紙になったとはいえ、意地がある。33秒台に入り、自力でレーシング・グローブをゲットするのだ。先週のサーキット秋ヶ瀬で店員さん達から受けたアドバイス、「ブレーキの荷重を活かして曲がる」、「コース幅をもっと利用する」を意識する。これまでアクセルで曲がることばかり意識して、忘れていたことだ。これで何かを壊し、再構築して34秒の壁に挑む。

グループパックを前に10周の練習走行、そしてグループパックでの練習走行と、タイムは気にせず、ひたすら第1ヘアピンでのブレーキングを探り続けた。ハチャメチャな走りながら、結果的には34秒台が続く。予選からはタイムを意識して纏めに入ってみたが、1周もクリアラップが取れず、本番の15周にタイムアップを託すことになった。しかし雲行きが怪しくなってきた。雷鳴が轟き、小雨がパラパラと落ちてきた。まさに『サンダーカップ』。タイムアップの望みは絶たれてしまった。

3番手グリッドからレース・スタート、最初は皆も様子見だったが、思ったよりコンディションは悪くなく、全力にスイッチ。ひたすらタイム狙いでアタックを繰り返したが、練習走行で纏め切れなかったまま、調子も上がらず、3位のままゴールした。

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ムッツリと結果を聞いていると、一瞬耳を疑った。なんと33秒6。ベストタイムを一気にコンマ5も縮めている。調子も良いとは言えなかったのに。思わずキョトンとしてしまったが、徐々に嬉しさが込み上げてきた。カートを始めて、これほど嬉しかったことはない。33秒台といえば、決して速くはないが、標準的といって良いタイムだ。同僚たちと肩を並べられたと言って良い。しかも、まだまだ纏め切れてない感があるだけに、これ以上のタイムアップも期待できる。

そして最近恒例となっている『おかわり10周タイム』に入り、33秒4までタイムアップ。これまでの壁は何だったんだろう。次は32秒台を狙うことになるが、今日のところは幸せでいっぱいだ。同僚たちも軒並みタイムアップ。SONYZUKI氏は練習走行の段階で32秒9と、念願の32秒台突入。Ki.Fo氏はマシンを変えた『おかわりタイム』で数か月ぶりのタイム更新33秒1。そして驚かされたのが初参戦のSk.Kt氏。最後の最後で33秒台に突入。仲間内でカート初日としては、ダントツの記録だ。さすが2輪レース経験者、レース感というかコース感というか、とにかく別次元の凄みを感じた。33秒台、僕は3か月かかりましたよ…。

そうそう、33秒台を記念して、早速レーシング・グローブを注文しましたよ!