予定どおりレーシングカート練習走行に、サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。何故『悲劇』なのかは後述する…。

今日は先日の雨の影響で、わずかながら濡れた路面からスタート。こわごわ乗って30秒6。チームメイトのタイムを聞いてみたが、こわごわ走った割には悪くなかったようだ。しかしこれは、あくまで僕のレベルでの話。

そして運命の2回目のセッション、走り始めた直後だった。まだまだタイヤが温まっていなかったからだろう、1コーナーから2コーナーにかけてスピンし、コース上でストップ。その後、避け切れなかった他車が衝突した。罪悪を感じつつ、再スタートを切ったが、とんでもない振動が…。リア・シャフトが曲がってしまっていた。チーム・スタッフの岡田さんにショップに問い合わせていただいたところ、奇跡的に在庫があり、昼一番の走行には間に合うということだった。リア・シャフトはカートの中では比較的高価なパーツだが、今日一日を棒に振るのも辛い。在庫があって良かったと、この時は思えた。

シャフトの交換は、リア周りのパーツを取り外して行わなければならない。今回は左が曲がったので、スプロケの他、ブレーキ周辺も取り外す必要がある。かなりの手間だと思えたが、流石に岡田さんの手際は良く、本当に昼一番の走行に間に合った。

リア・シャフト交換リア・シャフト交換

シャフト交換後、これまでと比較し振動の少なさに驚いた。シャフトを交換するとタイムも上がるという説は本当かもしれない。しかしまたも運命、いや宿命の瞬間がやってきた。まだ走り始めて数周、いや1周目だったかもしれない、2コーナーでスピン・コースアウト、リアからバリアに突き刺さった。またタイヤが温まっていなかったからなのだろうか、記憶が定かではないが、とにかくアバラに激痛が走った。そして再スタート後、気持ち悪い振動も。戻って確認したら、またもシャフトが曲がっていた。もう換えはない。なんでこんなことになって…、いや、こんなことをしてしまったんだろう。他人事のように思う。一日を棒に振る、まさしく『棒』に振られてしまった。

先述どおり、高価なパーツ『×2』なだけに出費も辛い。しかしなにより、2コーナーにトラウマを残してしまったのではないか? 試したくても試せない、精神面に不安が残る。僕の成長のスピードは遅い。この上トラウマを抱えてしまえば、どうなってしまうのか…。また身体面も心配だ。たぶんまたアバラは折れているだろう。開幕戦まで1ヶ月強、その時間を失うことになるかもしれない。チームと自らが課した基準タイムにむけて、トラウマに加え、身体面でのタイムロス、またもや追い込まれた格好だ。余裕があるはずだったのに…。

ショップ『ガレージC』に戻り、『1日でシャフトを2本曲げる男』という伝説の称号を授かった。まだ呆然としている。