先のCA開幕戦観戦後、レースの模様をビデオで観る機会が多いが、その後自分の練習走行のビデオを観るとヘコむ。遅い、遅過ぎる。こんなんでレース出れるのだろうか、いや出れまい。反語的表現が頭を過ぎる。といって、何かを実践しようにも、走行日は2週間後なのである。気が気じゃない。できることはあるだろうか。レンタルカートで走るのも勘が鈍りそうだし、なによりそういう散財は良くない。イメトレか…。

イメトレは苦手である。大事なのだと分かっていても、正直億劫なのである。しかし、そんな不真面目なことで良いわけはないのだ。僕の身体には30秒フラット辺りのペースが染みついている。これを打破するためにもイメトレである。速いイメージを持つのだ。イメージを持てば、実現するやもしれぬ…。

僕が練習走行に通うサーキット秋ヶ瀬、土日の走行日にはコマー、フレッシュマン、エキスパートの3セッションに分かれることが多い。僕はSクラスの人たちと混走する機会が多く、おのずと30秒台フラット・ペースなのである。よく速い人に引っ張って貰うのが上達のコツだと聞くが、なかなか都合良くそういうSSクラスの人は走っていない。居なければ作れば良いのではないか。

シャドーカーを作るのである。『謎の円盤UFO』に出てくるシャドーカーでもなければ、それをフルスクラッチするわけでもない。レースゲームなどで良く出てくる、速い人の影を表示させるシステムのことである。これをイメージで作り出せれば良いのだ。練習走行中、速い人の影をイメージで追いかけることができれば、実際と似たような効果が出せるような気がするのである。

というわけで、レースビデオを観ながらイメトレし、速いペースを身体に刷り込んでいく。といってビデオはトップクラスを追いかけているから、僕にとっては爆速なペースである。本当は自分よりコンマ3~4差くらいが良いのだが、それは無いものネダリ。外撮りのビデオから、内側の映像を想像するのは難しいし、オンボード映像が欲しいところだが、これも無いものネダリ。今回は一度体内時計を壊し、頭の中にシャドーカーを作ることが目的なので良しとする。

2週間弱後、はたして効果はあるのか。上手くいけば…、たぶんスピンしまくる気がする。ダメやん。