注文していたシャフトが届いたとの報を受け、ショップ・ガレージCへ行ってきた。

行ったは良いのだが、明日の走行日にむけてショップはゴッタ返しており、カートを降ろすのも憚られる。一方、秋ヶ瀬では『チャレンジ・レーシングカートというイベントが行なわれており、ガレージCもブースを出している。チームメイト・高橋氏と「少し顔を出しますか」ということで、サーキット秋ヶ瀬に向かった。

このイベントは、レンタルカートで37秒台を出せば、レーシングカートの試乗が出来るという、体験型イベント。しかし寒さの影響からか、トップランナーのA氏ですら、37秒2というタイム。37秒台の壁はいつも以上に高く、レーシングカートの出番は少なかった。

そんななか、とても興味深いものを見させていただいた。秋ヶ瀬といえば、スーパーGTドライバー・本山選手の実家。本山選手がオフシーズンにトレーニングに使用しているミッションカートのデモ走行が行なわれた。ドライバーはT.KBFのスタッフのA氏。

本山哲選手のトレーニング本山哲選手のトレーニング

これはヤバイ。ハイグリップタイヤとミッション125ccの組み合わせは、とんでもない速さだ。ストレートが一瞬で終わる。なんと26秒台で走行。本山選手は冬のトレーニングで、ヘルメットにウェイトを付け、首を鍛えているという。それで25秒台で走るというのだから、恐ろしい世界だ。

ちょっと顔を出すどころか、かなり長居してしまった。急いでショップに戻ったのだが、更に新たなメンバーでゴッタ返していた。時間が時間だし、悠長なことも言っていられない。押しのけるように自分の作業スペースを設け、シャフトの取り外しに入った。

近々で2回目の作業なので、外すのは時間が掛からなかった。しかし今回はシャフトともに、ガタが来ていたベアリングも交換する。こればっかりは自信がないので、スタッフの岡田さんに交換していただいた。

ベアリングホルダー取外後ベアリング

ベアリングの交換は、同時に芯だしという作業も必要になる。3つのベアリングの取り付け角度、位置のズレを無くし、シャフトの回転抵抗を可能な限り軽減する。初めて見る工程だったので、すごく勉強になった。シャフトもスルスル。

KK製リヤシャフトφ50-8/1040mm HARD

さてシャフト。今回は純正ではなく、KK製のハードを入れた。「先の試乗した純正のMとは違うじゃん!」という声が聞こえそうだが、それはその通り。ちょっとしたギャンブルに出た。若干お安めなこともあるが、近い将来KK製のホイールを入れたいこともあり、ちょっと拘りを見せてみた。そうなれば、シャフト、ハブ、ホイールと、KK3点セットが出来上がる。意味はないw ペグキーが変わったので、そのままだと純正のブレーキやスプロケのハブが合わない。加工する必要が出てきた。時間も押していたので、ブレーキの分だけ加工していただき、スプロケの取り付けは見送ることにした。後日加工したものを、次の走行日までにお願いすることにした。

自分のカートに新しいパーツが装着されるのはワクワクする。明日にでも走りたい心境だ。事実、明日は秋ヶ瀬の走行日であり、チームメイトの多くが走行する。ガレージCのチーム員むけに、SPiRiTの2010年モデルの試乗会も行なわれる。SPiRiTの正規代理店である高木企画・元F1ドライバーの高木虎之介代表の秋ヶ瀬入りするという。また来年のYAMAHAエキスパート・クラスの新指定タイヤ『SL-FD』の試乗も行なわれる。盛り沢山。

しかし僕は秋ヶ瀬には居ない。フォーミュランド・ラー飯能に行くのだ。同サーキットで開催されるスポーツカート耐久『2009ファイナル3時間耐久レース』に出場するためだ。来年のレンタルカートフェスティバル(以下RKF)にむけて、ガレージCワークスGT-1マシンの実戦テストという位置づけである。実はこのGT-1マシン、その誕生は僕と因縁が深い。その割には雨のフェスティカでシェイクダウン10周しただけで、僕自身ほとんど乗っていないのだ。RKFでも僕は別クラスに出場するため、乗ることはない。愛着ある因縁のマシン、是非とも乗りたい!! 僕が乗らないでどうする!!

といいつつ実は飯能はレンタルですら走ったことがない。練習走行もチームで15分だけ。まさに、ぶっつけ本番。相手はマイスター級。正直手も足も出なさそうだが、きっちり走らないことには実戦テストにもならない。気合入れていくぞ! 燃費計算からスタートだw