2009年も残り僅か、今日~明日にかけ、今年を振り返ってみようと思う。
今、1年前からのブログ記事を読み返してみて、あんなことや、こんなことも、今年の内だったんだと驚く。考えてみれば当然のこと、レーシング活動を始めて数カ月のところで、今年を迎えたのだから。今では当たり前のことが、当時では当たり前ではない。あの時の自分に教えたい。少なくとも、ここまでは来たんだと。
シャフトを2本曲げた後に迎えた新年早々、今度はエンジンを全損させた。呪われていると感じた僕が『カートのお祓い』を決行したのも、今年の話だ。これは国内唯一のカート専門誌『ジャパンカート』にも掲載されている。実際に効果はあったようで、これまで大きなトラブルには遭遇していない。来年も『お祓い』を行ないたいと思うので、興味のある方はご一緒にいかがでしょう?
この頃はタイムアップに躍起だった。チーム側から提示された基準タイム”29秒8″をクリアしない限り、レース出場が許可されなかったからだ。しかし冬ということもあってか、基準タイムどころか30秒を切ることすらできない期間を長く過ごすことになる。寝ても覚めてもカートのことばかり考えた。しかしカートは何時でも乗れるわけではなく、時間とともに感覚も失われていく。もともとレンタルカートの経験すら短く、ベースとなるものがない。毎回が初走行のような感覚である。一生30秒台を抜けだせないのではないか…、そんな閉塞感があったし、常に人生にモヤモヤを抱えた状態、ちょっとノイローゼ気味だったかもしれない。今考えれば、1,200ラップを超えようかというタイヤにも無理があったのだが…。シートを入れたりと、テコ入れをしたのだが、開幕戦には間に合わなかった。
しかし、いきなりその日はやってきた。忘れもしない2月28日、まだ春になり切らない雨上がりの日だった。なんの前触れもなく、29秒6をマーク。アルファノの表示を見た時、一瞬目を疑った。そして涙で滲んだ。決して速いタイムではないが、僕にとっては何カ月も苦しんだ上に手に入れた記念すべきベストタイムだった。走行を終え、スタッフ・岡田さんに握手。ショップに戻り、店長に報告。晴れてレース出場の許可を得ることができた。デビューは3月15日のチャレンジカップ。
レース当日、午前中は練習走行に充てられるチャレンジカップ。既に1,800ラップ落ちとなっていたタイヤをニュータイヤに履きかえる。初めて経験するニュータイヤには、かなり驚かされた。季節的に恵まれているとはいえ、とんでもないグリップ感。ミスりがちな走行でも、ベストタイムがコンマ3秒縮まる。
エントリーは24台。ディビジョンに分けられる。今年の目標は、ズバリA決勝に進出すること。いよいよタイムトライアルが始まる。
つづく!