今日は「2010 CA KART RACE 第1戦」を観戦に、サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

なんといっても開幕戦である。各クラスのメンバーも、卒業・進級で様変わりする。今回は欠場する僕だが、新しいシーズンに可能な限り出遅れたくなく、ドライバーズ・ミーティングから見学することにした。早朝にも関わらず送っていただいたチームメイトの先輩・高橋氏に感謝!!

…と気合いを入れて臨んだつもりだったのだが、前日練習の疲れが残り、かなりヘロヘロだった。今後レースに出場する場合は、やはり前日の終日走行は控えておこうと思う…。年だ。

朝6時にサーキットに到着。昨夜の雪が薄く残っていたのか、それもと霜か、サーキット周辺は白く色彩を失っていた。こんな風景を見るのは始めてだ。路面を見ると、明らかに凍結していた。しかし徐々に太陽が現れ、路面を溶かしていく。しかし朝一発目のタイムトライアルまでにコンディションが回復するのか、微妙だった。

レース前のチームのパドック、皆が真剣な顔で事前メンテナンスに取り組んでいる。あまり邪魔しても何なので、少し離れて見学していたのだが、カートは結構準備が大変なんだと、改めて実感する。特にレースともなると、失うものがあるだけに、事前準備は慎重になる。僕も同じように時間を忘れ、というか時間に追われ、真剣にメンテナンスしているんだろうなぁ…と想像した。

ドラミを終え、いよいよタイトラがスタート。コマー60フレッシュマン・クラス、皆がレインタイヤでアタックに入る。コマーのタイムはあまり知らないので、ドライとレインのチェンジオーバーの参考にならない。続くSエキスパート・クラス、ただ一人を除き、レインタイヤを装着。微妙なコンディションの場合、迷わずレインが正解なクラス。微妙どころか、ドライではまともに走れない状況のようだ。しかし次のAKIGASE-SSクラスは、判断が分かれた。ブリヂストンのSL07、スリックでも多少の誤魔化しが効く。事実8分間の走行で、序盤はレイン勢が優勢に思われたが、すぐに互角となり、最後には若干ドライ勢が勝る状況。ここでドライとレインのチェンジオーバーが確認された。残るクラスはすべてドライで出ていく。

ちょっと気になったのが、気のせいでなければ、どのクラスも最終ラップだけタイム計測が行なわれなかったように思えたこと。こういったコンディションでは、最終ラップでベストが出ることが多く、もし気のせいでなければ、多少の順位の変動があったかもしれない。開幕戦だし、いろいろあるのかなぁ…。

さて我らがチーム・ガレージC、TTの結果は?

Sエキスパート(13台)
2位:レント君
3位:ゲリラ石原氏
4位:ナオト君
7位:ご飯がススム君
8位:ロッキー君
9位:リョーヤ君
10位:男のミクちゃん
11位:セキチュー君
13位:王子(計測無)

フレッシュマンが成立せず混走にはなったが、それを度外視しても昨年以上の台数。レント君、雨はえーよ!!

AKIGASE-SS(14台)
1位:カメックス
5位:マック矢島氏
7位:イザワ氏
10位:りか姫さま
12位:ガンダム大家氏

次戦には僕が参戦するクラス。前日の雨練を活かしたカメックスが初ポール。大本命のマック矢島氏が5位に沈むなど、モロにコンディション変化の影響を受けた時間帯だったことが分かる。イザワ氏は新車シェイクダウンから、わずかの練習で本番投入だったが、凄く良い動きをしていたように見えた。終盤にクリアラップが取れなかったのが痛かった。

スーパーSS(8台)
4位:守谷氏
5位:高橋氏
7位:松沢氏

わずか8台と思うなかれ、物凄く濃い8台。スーパーSSで「あの人は?」と思う方は、あらかた参戦している。ガレージCとしても、エース守谷氏は当然のこと、新車レース初投入の高橋氏、そして同クラス初挑戦の松沢氏と、とても楽しみなクラスなのだ。僕と同じ2005年型青ビレから、今年新車スピリットに乗り換えた高橋氏、環境面でスター軍団と同じ土俵にあがり、どこまで喰いつけるか。そしてフレッシュマンを卒業したばかりの松沢氏の闘いぶりは、僕達現役フレッシュマンにとっては他人事とは思えない。

さて、オオトリのSSエキスパート。予選結果を写真に撮り忘れたので、順位は割愛。このクラスは、Sクラスからステップアップしたタスク君、そしてイトジュンが参戦。ともに10年型スピリットだ。SL全国大会の覇者・野中君、そしてランキング2位のシューゴ君という、赤ゼッケンに挑む。注目の挑戦者はガレCだけではない。昨年の秋ヶ瀬Sクラスチャンプ、たくMA君も参戦。とにかく若さがみなぎる最速バトルだ。

続く予選、ここからiPhoneでのライブ中継を試みた。残念ながら、予選ヒートで電池切れ。予備電源として持ってきたネットブックも、なぜか電池が干上がっていた。

Sエキスパート(13台)
1位:ゲリラ石原氏
2位:ナオト君
3位:ご飯がススム君
6位:ロッキー君
7位:レント君
8位:リョーヤ君
11位:セキチュー君
12位:王子(DNF)
13位:男のミクちゃん(DNF)

石原氏がレース強さを見せ、貫禄のポール。速さでは負けないナオト君も、2位浮上。やはりレース強さのススム君も3位浮上。フレッシュマンではCAシリーズ初挑戦のロッキーがトップ、前戦チャレンジカップでの勝負強さが本物であることを証明。SSクラスからの転向組・男のミクちゃんはDNFで最後尾に沈む。なんでもセキチューにミサイルを喰らったとか…。

AKIGASE-SS(14台)
1位:マック矢島氏
3位:イザワ氏
5位:カメックス
9位:りか姫さま
11位:ガンダム大家氏

実はこのクラス、予選ヒートではなく、これは決勝1。タイトラの結果のまま、2レース構成となる。スタート直後の混乱から2番手に躍り出た本命・マック矢島氏、その勢いのまま最終コーナーで刺し、完璧なシナリオでトップに躍り出る。ポールだったカメックスは、ドライコンディションに対応しきれず、少し消極的にも見えた。ズルズルと5位後退。混乱を上手くすり抜けたイザワ氏が、本戦デビューでいきなり表彰台の3位獲得。オッサン勢の活躍が光った。マック矢島氏、本戦初優勝おめでとうございます。チャレンジカップでの2勝後、それはもう落ち着いたものだった。素晴らしい。

スーパーSS(8台)
2位:守谷氏
5位:高橋氏
8位:松沢氏

守谷氏が2位浮上。ライバル・高田氏とフロントローを分ける。高橋氏はファステストを記録。決勝が楽しみになる結果だった。

はい、SSエキスパートはここでも写真を撮り忘れ、順位は割愛。タスク君は野中君やシューゴ君という赤ゼッケン勢に遜色ない速さを見せ、超接近戦に持ち込む。しかし3ワイドで進入した最終コーナーで弾き飛ばされ、リタイヤに終わる。

続く決勝。携帯の電源が切れたため、正確な順位が分からない。

Sエキスパート・クラスでは、石原氏とナオト君のマッチレース、石原氏が完全に抑えきり、1年半ぶりの優勝を遂げた。不本意な結果だった時にはお互いにイジメ合う間柄なのだが、今日は何を言っても終始ご機嫌。本当におめでとう!! そしてスピードでは勝っていたように見えるナオト君が2位。この2人がチャンピオン争いをしていくのだろうか。

AKIGASE-SS決勝2では、またも矢島氏が優勝。進退を保留していた同氏だが、ここでスーパーSSクラスへのステップアップを明言された。昨年はライバルとして闘った同氏。今日は指を銜えて見ているしかなかった。同氏と再び闘うには、僕もフレッシュマンを卒業するしかない。僕は次戦から復帰予定だが、同様に開幕を欠場した強敵達も復帰してくるだろう。矢島氏のバトンは僕が受け取ったものと思いたい。簡単なことではないが、とにかく勝利だけを目指したい。

スーパーSSクラスでは、持田氏の圧倒的な速さを見せつけられた。2位に終わった昨年のチャンプ・高田氏が、レース後「今年は面白そうだ」と語ってたのが印象的。続いて我らがエース守谷さんは3位表彰台。そして高橋氏が4位に続いた。高橋氏の追走劇には感動した。ところがレース後半、なぜかホームストレートで左脚を上げる仕草。なんでも脚を攣ったらしいw 追走はここまで。でも今後が期待できるレースだったように見えた。スーパーSS初参戦の松沢氏は、前方のクラッシュに巻き込まれストップ。再スタートしたが、そのまま下位に沈んだ。レース後の悔しい表情が印象的だった。あれだけの相手と闘うのは、並のプレッシャーではなかったと思う。でも、その環境でレースを出来ること、これは変え難い経験だろうし、失礼を承知でいえば、とても羨ましい。松沢氏の背中が遠くなる…。

オオトリSSエキスパート。序盤でシューゴ君がトップに立ち、野中君が追う。3コーナー、野中君がシューゴ君のインから乗り上げ、ストップ。たくMA君も煽りを喰う。そんななか、我らがタスク君は好タイムをマーク、順位を上げていた。しかし、エキゾーストから異音発生。緊急ピットイン。すぐにコース復帰したが、ここでレースは終わってしまった。チャンバースプリングが伸びた際に、ジャバラが戻り切らず、引っ掛かっていたようだ。蹴飛ばしたら治った…。さぁ、ゲンキンなガレCメンバーは、イトジュンの応援に切り替えるw そのイトジュンがどんどんペースアップ、10年型スピリットの戦闘力を使え始めた様子。最終的には4位と、エキスパート初入賞を果たした。

レースが終わり、恒例のジャンケン大会。商品は32型液晶テレビ。200名を超える参加者を勝ち抜いたのは、なんとマック矢島氏。1日で2勝した上に、テレビまで!! 勝ち抜いていく矢島氏の姿に、皆が戦慄した。このまま勝ってしまえば、きっと矢島氏は明日にも死んでしまうかもしれない。しかし、そこは流石に人生の匠。商品はお店に寄贈。そして『神様』の称号を得る。

今回の欠場は、正直いって反省している。3レース落ちのタイヤしかなかったが、それでも出場すれば良かった。レースを見ていて、「僕だったら、このあたり??」などと、常に妄想を抱いて見ていた。矢島氏とて、2レース落ちのタイヤだった。勝負が出来たかもしれない。繰り返しになるが、次戦は強敵達が復帰してくる。冬特訓の成果は期待できないかもしれないが、いずれ通常セットでの練習に戻し、レースに備えたいと思う。燃えてきた!! でも3月のチャレンジカップは出ません。練習用タイヤが不足しており、虎の子の3レース落ちタイヤを練習に廻すしかないからだ。そういう意味でも、今回出ておけば良かった(汗)