今日は『CAカートレース』第2戦、AKIGASE-SSクラス出場に、サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

遅まきながら40にして人生の節目むかえ、今年はカート活動縮小、レース活動は3レースに限定とした。せっかくレースに出るならば、春など気持ちの良い気候が良い。そんなわけで、半年前からこの4月18日を指折り数えて待っていた。

だけど、この半年はいろいろあった。冬特訓とか、雨とか雨とか雨とか、カート修繕の資金難から練習休止とか。一番は、やはり子供生まれたこと。将来、娘がこのブログを読んで、「なんで私が入ってないの?」とか言われると困るので、一応書いておく。…一応なんて嘘です。正真正銘の一番。妻の里帰りで3ヶ月間の疑似独身生活を余儀なくされ、情けないかな疲弊したし、仕事も上手くいってなかったし。娘が生まれてきてくれて、そりゃもう嬉しかった。生活の大半は家族のことしか考えなくなった。

はっきり言って、今回のレースは惨敗だった。皆さんカートに誠実なのに、僕はそうでなかった。まったく集中できなかった。負けるして負けました。今回のブログは、そんな転落人生を綴ってみたいw

エンジン大破から、借り物のエンジンで臨んだ今回のレース。しかしながら精神的には、自分のエンジンに信頼を置けていなかったので、前向きに捉えていた。この『なんとなく』がいけなかった。エンジンとノイズボックスが変わってしまったのだから、ちゃんと対応する準備しないと!! これも走りに自信を取り戻せなかった焦りかもしれない。前日練習も変更点に無自覚に過ごしてしまった。

それでも、「なんとかなる!」と思って迎えたタイムトライアル、今回はクラス数が少なく、通常より長めの5分間の公式練習のあとに、タイトラを迎える。緊張もしなかったが、集中もしなかった。これは良くも悪くも、いつも通り。コース上には21台、クリアラップが取り難かったのもあるが、公式練習では29秒2くらいで巡航。「遅せぇなぁ、俺」とか思いつつ、日章旗を迎える。タイムアタックに入った第1コーナー、2コーナー手前でアクセルを抜こうとしたが、抜けない。コースアウト仕掛けた。アクセルが戻らない!! パニックになった。前日の晩のメンテでアクセル・ワイヤーを調整したが、それが仇になった?? モノがアクセルなので、棄権が頭を過った。ひとまず1周回ってみたが、タイムは29秒7…。これが記録に残るのは恥ずかしい!! もうちょっと頑張ることにした。頑張ることにしてしまった。今考えると、やっぱりこれは危険行為に違いない。今後はすぐに棄権します。すみません。実際には走り続けてしまったので、レポートを続ける。

少し周回してみると、アクセルが戻らないわけではなく、戻り切らないということが分かってきた。コーナーではワンテンポ遅れてアクセルが閉じるため、常に押し出されながらブレーキする感じ。徐々に慣れてきたものの、とても冷静では居られなかった。ベストタイムは最終ラップ、29秒1後半に留まった。21台中、16番手に終わる。戻ってみると、アクセル・ペダルのスプリングが無くなっていた。

今年からSSフレッシュマン改め、AKIGASE-SS。レギュレーションも見直され、予選ヒートがなくなった。タイムトライアルの順位が、そのままレース1とレース2、2レース分のグリッドになる。つまり、タイトラが重要。なのに16番手。この時点でモチベーションを失う。精神的なモロさが出てしまった。先にはオーバーホールまもないエンジンが大破し、今度はレース本番にトラブル発生。これでもかと被害妄想に浸った。カートが信じられなくなった。この時点で、今後のカート人生にまで考えを巡らせてしまった。

レースは、もう適当に楽しんでしまえ!! 偶然にも、昨年トップ争いをしたN選手も下位沈んでいた。「今日は遊んで貰おう!!」とモチベーションが少し回復した。実際、レースではチームメイトのタッキーさんと三つ巴のオッサン・バトルを展開できた。負けましたが…。多重クラッシュにも助けられ、なんとか10位フィニッシュ。

ここで忘れていたのが、今年のレギュレーション。10位まで順位を上げたが、レース2では16番手からやり直し。このガックリ感。もう帰りたくなった。午後からのレース2、N氏は早々に順位を上げ、僕は目の前の敵を攻略できず離されていった。攻略というか、仕掛けられもしない。結論から言えば、ストレートが伸びなかった。なんと15位でレースを終える。ピットインする時に、ハイを絞ってみて驚いた。あーあ、何やってんだ俺…。前日練習と同じミスを…。

AKIGASE-SSでは、後輩のイタジュンがレース2で優勝。フレッシュマンを卒業し、次戦からYAMAHA-SSにステップアップする。本当におめでとう!!

ショップに戻り反省会。なにを話せば良いのか、アレコレ考えている内に、いろいろと情けなくなってきた。僕はすぐに道具のせいにする。これはカートに限らず、少しでも不備があれば、やる気を無くす。優勝したイタジュンのカートは、僕のカート以上に消耗が激しいのだ。言い訳にはならない。あと、途中でキレてしまったのも情けない。これでは、後に何も残らない。まるで子供ではないか…。

この精神的な弱さを克服できれば良いのだが、それを認め、弱点を出し難い環境づくりも大人としては重要だ。今回は、ここ数ヶ月の過ごし方もいけなかったように思う。カートに集中できていなかった。カートに乗っても、有意義な時間の過ごし方ができていなかった。誠実にカートに向き合っている皆さんに、敵う筈がない。

…反省会では、「これまで積み上げてきたものを捨て、1フレッシュマンとして1から積み上げていきたい」と語った。しかしこれは、精一杯背伸びした発言。気持ちは複雑だ。今は、カートを続けていく自信がない。

まずはエンジンがない。エンジンがなければ、カートじゃない。今の僕はカートすら持っていないのだ。エンジンを治すには、2ヶ月ほど資金を貯める必要がある。しかし治してどうする? 練習する? 今はよく分からない。まだ気持ちを整理する気になれない。

とりあえず、引っ越したばかりの段ボールにまみれた部屋を何とかしよう。話はそれからだ。