今日は全日本SUGO観戦…、には行けなかったので、かねてから熱望していた神奈川レンタルカートへの旅に出た。

もともとSUGOに行くとしても旅費は家計持ちの予定だったのだが、なんと今回は旅費だけでなく、走行代まで家計持ち!! 小遣いカーターの身としては、至福の時を過ごさせていただいた。

レーシングを辞めるの辞めないのと、グラグラ揺れたここ数カ月。一からカート活動を思い返した。僕がカートを始めたきっかけは、上司に誘われてきたF.ドリーム平塚でのレンタル。レーシング活動を始めてからは、訪れる機会はめっきり減った。出直す意味でも、もう一度Fドリで走ってみたかった。

最初に訪れた時は、結婚式を挙げて数ヶ月も経っていなかった頃。東京住まいで、特に自家用車の必要も感じておらず、当然電車で出掛けたのだった。今は子供が生まれ、久々にマイカー持ちにもなった。いろんな環境の変化を感じた道中だった。

クルマで初めて訪れる平塚、少し余裕を見て出たため、午前中の貸し切り時間に到着。そこでチームメイトであるマツケラ氏と落ち合った。同氏は平塚在住だったので、気軽に声を掛けさせて貰ったのだが、直接顔を見て、二つ返事で付き合ってくれた同氏に恐縮してしまった。本当に感謝です。

午前中は貸し切りで耐久レースが行なわれていた。なんでも仮装レース。「おもしれー」、と観戦していると、妻が同じ赤ちゃん連れの女性と話していた。愛娘の翼が、他の赤ちゃんと手を繋ぎ、ジャレあっていた。そんな娘の姿を初めて見たし、その成長に感動しつつ、お相手の赤ちゃんを見ていると…。

「コネコドラ君やんか!!」

レンタル界の超有名チーム『オカモ』ファミリー。その活動ブログは僕も愛読しているのだが、コネコドラ君は昨年末に誕生されたメインメンバーであるネコドラ氏の息子さんなのだ。娘と月齢も近いので、とても親近感を“一方的に”感じていた。すみません、本当に一方的です。奥さん、驚かせてすみませんでした。これだからブログは怖いw つい知っている気になってしまう。

AKMTファミリー in F.ドリーム平塚

マツケラさん、写真ありがとうございます!!

翼スヤスヤ

翼スヤスヤ

さてさて午前の貸し切りが終わり、その余韻が残る場内で受付を済ませ、いざ走行へ!!

久々のFドリ。正直、怖かったです。タイヤバリアとパイロンがこんな威圧的だったとは。そして、すげぇ腕が重い。10周だけでヘトヘトになった。AKMTカートの出生地ではあるが、やはり秋ヶ瀬育ちであることを実感した。タイムも32秒4と、かなりガックリ。全然速くなってないじゃんかよ!!

走行後、10分も待たずに呼び出し。今度は先程マツケラさんの乗った号車に乗車。いや、とんでもなくステアリングが重い。リアも流れる。更に体力を奪いつつ、タイムも32秒3がやっとだった。うう、これが今日の俺基準…。ヘトヘトになりテラスに上がると、妻がニヤけていた。「夫の不幸を笑うとは怪しからん!!」と小言の一つでも言おうとして、妻の視線の先に目をやると…。

サプライズ!! なんとチームメイト・マック矢島氏が来ていた。

「あれ~、なんで??」

なんでも同氏、平塚へは「来る々々の、行く々々詐欺」の真っ最中だったとのこと。僕のブログ記事を読み、思い立って下さったのだという。一瞬、「僕を凹ましに来たな…」と思ったのは内緒だ。

1~2回目が、ほぼ連続走行だったので、ここで少し間を空けて貰うことにした。場内も混み合い始め、あっという間にいつもの週末の平塚に。しかし、やたらめったら繁盛している。あちこちでカート不況の囁かれるなか、平塚さんは凄いですよ。休むつもりが、休まされる状況へ!! せっかく思い出してきたのに、忘れちゃうじゃないかw

1時間半くらい談笑して待ち、いよいよ3回目の走行。更に号車を乗り換え。やっぱり走り方を忘れちゃったのか、32秒4へ逆戻り。うーん…。と、そこへマツケラさん、「15号車が良いです!!」と耳打ち。「お! 気分良く帰れるかも!!」しかも10周無料券までめぐんでいただいた。か、か、感謝です(涙)

約1時間後、4回目の走行。マック矢島氏を出し抜き、15号車に乗り込む。乗って数周で、「乗り易いし、速ぇ~」と実感できた。3周目で31秒9、「こりゃいける!!」と気分の上々!! しかし、少しばかりペースの遅い号車に引っかかり、5周もの青旗もむなしく、まぁ抜けない僕が悪いんですけど…。抜いた周でベストを出し、そのまま終了。自己ベストだったが、ほんの100分の数秒の更新に留まった。

落胆の中財布を見ると、泣きの10周券が一枚残っていることに気が付いた。実は、せっかく神奈川まで来たので、大井松田カートランドにも行く予定になっていた。現時刻は15時40分、大井松田のレンタル走行時間は16時半から、わずか1時間半しかない。受付で聞いてみると、待ち時間25分。矢島さんが15号車に乗って、そのあと15号車に乗れるか?? ギリギリだ。悩みに悩み…。

「泣きの一回、いかせていただきます!!」

と、そんな計算通りに進まないのが世の常。結局50分待ち、その上、矢島さんと同じ走行枠だった。15号車獲得ならずw

引き当てた号車は、15号車とは別物だった。しかし、それほど乗り難いとも感じない。ここは腐らず、最後まで頑張ってみようと思った。いつもは考えなしに乗るが、最後はいろいろと調整していき、なんとか32秒フラット。落胆はしたが、まぁこんなものだろう。今日の俺基準だ。矢島さんに遠く及ばず。やっぱり凹ましに来たんじゃないのかw マツケラさんは、ヤバイくらいに速かった。

前回出したベストは昨年の3月。その頃と比較すれば、タイムの出難い季節になりつつある。クリアもとれず、季節も鑑みれば、大幅アップと見て良いだろう。…と慰めてくれたのはマツケラさん。すみません、心に沁みました(涙)

さて、付き合っていただいた両名に別れを告げ、いざ大井松田へGO!! 到着したのは17時40分。いやぁ、乗れるかどうか冷や冷やモノだった。

大井松田『T4F』

大井松田『T4F』

急いで受付を済ませ、まずはT4Fに乗車。このT4Fは、旧TIAシャシーに4st210ccのスバルEX21エンジン(約7ps)、5ZIGENスポーツマフラーを装着し、なんとSL83タイヤを履いたスポーツカートを超える仕様。丁度1年前の6月6日に、一度だけ乗ったことがある。

大井松田『T4F』

大井松田『T4F』

残り20分弱で、何回走行できるのか? あまりの時間の無さに、ヘルメットとグローブを裸で持ち出し、駐車場からダッシュして受付を済ませた状況。せめてリブプロテクターくらい持っていくべきだった。ちなみにシューズは家に忘れた。靴底か厚く柔らか、タッチも糞もない。

平塚のN35の後だからか、やたら速く感じた。背中が痛ぇ~。10周してベストは最終ラップの33秒4(ショートコース)。昨年のポン乗り時からは、約1秒のタイムアップ。痛くて遠慮気味だった割には、悪くない(俺基準)。

大井松田『KT100』

大井松田『KT100』

残り時間は少ない。とっととKTに乗りたい!! それが今日の本命。レーシングスーツの着用を義務付けられると思ったのだが、そのままピットから出て行って良いという。出て行って良いからと言って、そのまま出ていったのは失敗だった。KT100、言わずもがな2st100cc。現行の青TIAにSL02タイヤ(?)の紛れもないレーシングカート。痛さが半端なかった。スーツ着ないと、意外に怖いものなのね…。あの慣れない感じは、多分湿式クラッチ。31秒7くらいで走行。「俺、遅ぇ~」と凹みながら走行。

大井松田『KT100』

大井松田『KT100』

帰ってくると、スタッフの方が「おめでとうございます! スーパーライセンスに昇格です。こちらに乗れますよ。どうぞどうぞ!!(にやり)」とほほ笑んだ。

「あ、憧れの赤ビレだ。しかもこれ、AVANTIじゃね?? ああ、そういえば!!」

実は、こういうカートに乗れることは知っていた。でも、その気がなかったので、まったく眼中になかった。AVANTI、2st125cc。正直、このコースではオーバースペックだ。さっきはスーツ無着用にリブプロ無しで後悔したばかりだったのに、ヨロヨロと近づいてしまった。

「憧れの赤ビレ、125とか乗ったことないし…。こんなところにチャンスが転がっ…」

気が付いたら、乗車していた。いや、半端ないっす。良い思い出になりました。正直、スーツ無、リブプロ無では乗っちゃ駄目です。とても攻め込んだり出来ないw タイムも30秒2くらいの巡航で止めておいた。いや、これ僕レベルでも29秒前半とか余裕で出ます。上手い人が乗ったら、どんなタイムなんだろうか。ちなみにタイヤは馴染みのあるブリヂストンのSL07だった。SL9だと聞いていたのだけど、変わったみたいである。

大井松田『AVANTI125』

大井松田『AVANTI125』

大井松田『AVANTI125』

大井松田『AVANTI125』

最後に大井松田で愛娘と2ショット。

大井松田で翼と2ショット

いやぁ、良い旅になりました。良いカート仲間に恵まれ、そして家族も支えてくれる。皆様、本当に感謝です。カートやってて良かった。

帰路、SUGOで行なわれていた全日本・地方選の結果を知る。地方選はスピリット勢の2-4フィニッシュ。たぶん悔しがっているだろうけど、あえて言わせていただきます。三笠くん、アベックス、表彰台おめでとう!! あまっつ、つま恋期待してるぞ!!

そしてKF2の結果を聞いて、複雑な心境。チームメイトのコダマックス、「きちんと走った中ではトップの3位」という報告。確か前回の榛名では、某選手のスカラシップ剥奪という噂まで聞こえた。今回も同じ作戦に出たということは、噂が本当だとすると、エントラントを変えて、シガラミなくやってのけたということか…。むむむ。