旧車での走行は残すところあと2回、今日は地元サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

先週の桶川に引き続き、新車投入にむけた主に身体的なコンディション作りが目的。さまざまな意味でブランク明けといえる状況を脱すること。お客様状態で新車に乗るわけにはいかない。ファースト・コンタクトはすごく重要だからだ。

例によって、ノーウェイト(マイナス7kg)にセミハイグリップ・ダンロップSL6装着という別メニュー。スペック底上げで、スピード感を強制的に引き上げつつ、そのスピード域で巡行することで身体をイジメまくるのだ。炎天下でのトレーニング、新車慣熟の季節に備えて、真夏でも動ける身体を作りたい。昨年は動けなくなったのでw

そう炎天下、雨の予報が一転、日中は晴れ! この日はペース配分的に半日走行を予定していたのだが、予報が微妙だったため、様子見のつもりで朝からサーキット入り、そのまま1日走行に切り替えた。先の桶川からの超回復の効果を確かめたかったというのもある。

微妙な天気に加え、全日本開催週であることや、近隣コースのレース1週間前ということもあり、とても空いていた。クラス分けも、終始コマー・カデットと一般カートの2クラス30分交代。30分フルに走っては、おそらく1日持たない。特に首が逝ったら、その日は終わる。首をいたわりつつ、最大限に走行距離を伸ばさないことには、首以外のトレーニングにはならないのだ。自主的に1セッション15~20分、1日6セッション完走を目標とした。

朝1本目、29秒フラット巡行。ドーピングしている割には、お粗末なタイム。走り慣れたホームでのドーピングのため、とても楽しみにしていたのだが…。ベンチマークにさせていただいたエキスパートの方からはコンマ1秒上回る程度。コンディションが悪いのは間違いない。

朝2本目、28秒8にアップ。標準セットでの、かつてのベストに近いタイム。巡行ペースが上がり、体力的に厳しくなってきた。午前最後のセッションも3本目も似たような感じだった。ベンチマークの方のタイムは不明。

さて、ようやく表題に触れる。この日は大阪の実家から両親と実姉が上京してきていた。突然のことだったので、こちらとしても少ない走行機会を削られるわけにはいかない。新車投入にむけた大事な時期である。まぁ、両親としては孫に会いたいだけで、僕には興味がないのだがw それでも父親が家族をほっぽり出し、よく分からないことで遊んでいると思われなくもないので、妻の進言もあり、カート場まで見学に来てもらうことになったのだ。もちろん、孫の『翼』とともに。カートがいかに健全で、ファミリー・スポーツ的な側面があることを分かって貰いたいと思った。実は、翼の誕生からこっち、AKMT家が一同に会するのは、これが初めて。この記念すべき地が秋ヶ瀬ということになる。

昼休みの時間帯、チームやサーキットの方々と談笑している時だった。「あれ? AKMTさんの団体さんが来ましたよ!」と聞かされ、驚いた。午後2本目の頃に到着すると聞いていたのだが…。タクシーからAKMT家一行が降りてくる。ガレージCスタッフの岡田さんが、「それじゃ、AKMTさんがチャンピオンという設定で!」などと茶化し、サーキットのスタッフの方々が「じゃ子供達集めますよ。サイン会とか…」などと悪乗りする。両親からは、40歳の息子が若い方々と談笑している風景が面白く写ったようだ。そうそう、こういうところを見て欲しかったのよ!!

それにしても、サーキットの駐車場までタクシーで乗り入れるなんて珍しい。なんでも運転手さんがカートに興味を示し、レンタルに乗りたくなったのだという。残念ながら、休日の昼は乗れないのですよw 家族たちにも、いかにカートが惹きの強いスポーツかが伝わったものと思う。こちらが意図したわけないが、ちょっとした小芝居のようだw

午後からの走行がスタート。まずはコマー・カデットから。僕も初めてサーキットを見学したときに驚いたのだが、子供たちがカートに乗り、抜き差ししている姿は印象的だったよう。もし娘がカートに乗りたいと言ったとき、得体のしれないスポーツと思われるよりは、直接見てもらえるのが一番だ。

そして一般カートの時間帯。この1セッション見学して引き上げると聞いていたので、体力の続く限り見て貰おうと、30分連続走行を決意。こちらがドーピングしていることもあり、TIAクラスは抜き易かったのだが、それを僕が速いと勘違いしていた模様。まぁ、そのまま勘違いして貰いましょうかw 最後はアクセルワイヤーが切れて、コース場でストップ。見学者から見れば、イベントの多い走行だったと思う。まぁ、単なるメンテ不足ですが(汗) ここで家族とはお別れ。あとは頼んだぞ、妻よ!!

午後からはチームメイトの松沢さんがナラシから全開走行へ、マック矢島氏もサーキット入り。一気に、ベンチマークの対象が増えた。僕の巡行ペースは29秒8と、午前中から変わらず。体力だけが削られていった。しかし、さすがはエキスパートの先輩たち。僕のドーピングを物ともせず、コンマ1~2秒は速い。いや、これには流石に凹んだw 正直いえば、別メニューって決して楽しいわけではないのだ。やはり同一の環境で比較してこそ、一喜一憂にも意味がある。しかしドーピングの場合には、ちょっとした楽しみがある。

午後2本目、松沢さんが僕の後ろに張り付いた。その後は、28秒8巡行の長時間ランデブー。僕はウェイトが軽く、立ち上がる状況。なかなかパッシングし辛い。集中力が尽きてきたので、松沢さんに先行してもらい、今度は追走。速い先輩の後ろでじっくり魅させていただく。走行後は、先輩からアドバイス。普段であれば絶対ありえない状況、これもドーピングならでは。テクニック度外視のトレーニングのつもりが、意図せず意味深い時間を過ごさせていただいた。松沢さん、感謝です!!

午後3本目、この日最後の走行。最後の最後で首が言うことを聞かなくなってきた。しっかり1日使い切り、トレーニング終了ぉ~。桶川からの超回復を実感できたし、暑さにも身体が慣れてきたように思う。とても意義ある1日となった。

新車投入まで、残す走行機会はあと1回、11日(日)の午前中のみ。午後からはチャレンジカップが開催される。旧車のお別れレースとして、結果度外視で出場してみるのも良いかもしれない。そのためにはウェイトをなんとかしないとなぁ…などと、悩み中。

なに?? 他の選択肢もあるって!? 詳細は後日!