今日はレース1週前練習として、サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

実は昨日、冬から計画していたある作業を行なった。どこをどう固めても一向に蹴らないリアに喝を入れ!! シート位置を大幅に後ろにズラしたのだ。まぁ背中に何かを詰めれば調整できるし、何もやらないよりは良い。ただ当然乗り心地は変わるだろうし、慣熟は必要だ。絶不調の中にあり、失うモノもない。以前から計画していたとはいえ、少しばかりギャンブルの要素もある。

そしてシート位置変更の際に気が付いたこと。カートを地べたに置くと、ステアリングがズレる。悪い予感がした。試しにフロントのアライメントを図ったが、正常だった。つまりフレームが曲がっている。これには大きく落胆した。おそらく、年末のクラッシュだ。これだけ曲がっていて気付かない自分も自分だが、ガレージCスタッフの岡田さんにすれば、これが不調の原因だろうと。普通であれば、原因が分かって嬉しいのだが、ものがフレームだけに喜べない。なんとか踏んで矯正したが、あくまで応急処置である。満身創痍の状況は終わらない。何かが近づいてくるのを感じる。

というわけで、翌日の練習走行。シート効果とフレーム矯正の効果を確かめる。朝1本目の走行では、慣れないシート位置を違うカートのように感じた。そして左はやたら曲がるし、右が回り難い。これはフレーム矯正の効果だろう。チグハグな走行を繰り返し、タイムも29秒3がやっとだった。

2本目の走行。シート位置には慣れ、カートの特性の変化にも慣れてきた。コンディションは上々、久々に28秒台に突入した。コンディションがどうであれ、これまでスピード感を失っていただけに、このタイムは嬉しい。やっとタイムを揃える練習へと移行できる。

3本目は29秒1~2で巡航、これからという時だった。最終コーナー手前で破裂音とともにストップ。すぐに事態を把握できた。エンジンだ。残りの時間は黄昏モード。このタイミングのエンジン・ブローは完全に予定外。目もうつろに皆の練習を見学する。

調子はどうであれ、次のレースに向けて全リソースを費やしていた。この上、エンジンを治す余裕などない。仮にレースを欠場したとしても、すぐには復帰できない。この状況には打ちのめされた。

ショップに相談するのも、憚られた。問題は資金だからだ。しかしショップからは、「エンジンを貸すから、次のレースは出ましょう。」と言っていただけた。その時は、とても前向きには考えられなかった。

帰宅して、家族会議。もともと、今年はレース回数を制限する予定だった。レース復帰が遅れるだけだと、僕自身は諦めムード。満身創痍のカートに加え、走らすエンジンもない。レースはおろか、練習すらできないのだ。レースと新タイヤを諦めれば、エンジンの復帰も多少は早まる。しかし、今度はタイヤがない。レースに出ないと、持ちタイヤが枯渇するのだ。溜息しか出なかった。

しかし妻は前向きだった。エンジンを借りて、新タイヤを購入し、レースに出ろという。確かに休養期間は延びるが、その方が好循環が生まれると。多少気持ちが落ち着いたこともあってか、素直に聞くことができた。計算だと2ヶ月強の休養となる。普通であれば、気が狂いそうになるような期間だが、今は子供のおかげで生活が充実しており、我慢も最小限で済みそう。

というわけで、来週のレースを最後に、しばらくカート活動は休止。このところ満足に活動できず、ブログ的にはピンチなのだが、生温かく見守って下さい!! 小遣いカーターの本領発揮ですよ!!

この苦境に援助を申し出て下さった皆様、本当にありがとうございます。なんとかカート活動を続けられるよう、頑張りますので、今後ともよろしくお願いいたします。