先にカート活動の休止を余儀なくされ、「今後カート活動を続けていく自信がない」などと弱音を吐いておりましたが、今後の活動ついて、おおよその方針が固まりつつありますので、ご報告申し上げます。
結論から申し上げますと、多少の休止期間を挟みつつ、継続することとなりました。
この報告をさせていただくまでの間、様々な方からメールやコメント、ソーシャル系メディア、もちろんオフラインからも多くの叱咤激励を頂き、中には中古のエンジンやタイヤを安価に提供していただけるなどのお話まで頂きました。本当にありがとうございます。エンジンやタイヤについては、活動基盤がショップであることからお受けできませんが、お気持ちは確かに受け取りました。皆様、本当にありがとうございます。
今後の活動について、家族会議を開き、そこで自分の気持ちを正直に伝えました。今はもう、ただ乗って楽しいカートでは満足できず、かといって環境面に半信半疑な点があり、レースへのモチベーションを失いつつある。レースを前提にできないのであれば、今が辞め時なのではないかと。自分の弱さも含めて、矛盾おかまいないしに、率直に伝えました。
すると妻から下記の提案を受けました。
- カートを止めて欲しくない。
- 続けるのであれば、新車を投入し、状況をリセットすること。決して旧車の維持に資金を回さないこと。
- エンジンは修理せず、新たに中古を購入し、将来の2基体制への布石とすること。
- 9月のCAには新車で出場する。
- もちろん、小遣いの範囲で。
非常にありがたい有り難い申し出でしたが、その『新車投入』に心が引っかかりました。妻は旧車の扱いで泥沼に嵌っている私を、引き釣り出すつもりなのでしょう。でも、なぜ泥沼化しているのかを鑑みれば、そこには様々な意地や感情が交錯しているのです。
確かに旧車を信じ切れなくなっているのは確かなのですが、ドライバーの腕の問題の方も大きいとも思っています。この二つの間で考えがグルグルと周り、フリーズしてしまいます。この半信半疑がモチベーション低下の元凶なのは違いありません。また甘いことをいえば、仮に新車を入れて、それなりの成果があったとしても、それは「新車のおかげ」と評され、成果がなければ「新車を入れておきながら…」となります。バレーボールのセッターのような立場なのです。そんな状況の中で、それこそモチベーションが維持できるのだろうか? 更なる泥沼に嵌るのではないか? ようするに、他人の目を気にしてしまっているわけです。
家族会議から数日間は、新車購入を拒否し続けました。他人の目が気になり続けたのです。これは誤解や被害妄想ではなく、そう捉える人間は確実に存在します。例えば、あの人とか、この人とかw しかも、私は標的にされやすい体質で、そのこともモチベーション低下の大きな原因でした。弱いですね…。
しかし、時間をかけて新車購入を考えていくと、どんどん楽しみな要素も膨らんできました。少なくとも自分の腕以外、何の疑いもない世界が待っているのです。これは楽しいだろうなぁ…と。この楽しさを考えれば、他人の目などを気にする必要がないと、ようやく思えるようになりました。
あらためて、妻の提案を思い出します。
- カートを止めて欲しくない。
- 続けるのであれば、新車を投入し、状況をリセットすること。決して旧車の維持に資金を回さないこと。
- エンジンは修理せず、新たに中古を購入し、将来の2基体制への布石とすること。
- 9月のCAには新車で出場する。
- もちろん、小遣いの範囲で。
何もかも先回りの妻の発言、素直に「そうしよう」と思いました。大好きなカートを存分に楽しむためにです。もともと来年には新車を入れる予定でしたが、それが少し早くなるだけなのだと。
まだ資金面は完全に解決していませんが、所属ショップ・ガレージCにも相談し、7月投入を目指すことになりました。ショップに相談するという対外的な行動を起こしたことで、少なからず覚悟も生まれました。その晩は久々に良い夢を見ました。これまで、ベアリングが…、エンジンが…、シャフトが…などと、モノが壊れる夢にうなされることが多かったのですが、まだ何の心配もないマッサラな状況に幸せを感じる内容でした。よほど病んでいたのでしょうかw
なお7月の新車投入まで完全休養することはなく、ショップからのアドバイスにより、1月に1度は走行することにしました。中古エンジンを購入し、5月末と6月中旬の2回、旧車で練習します。
もちろん新車を入れても、それで速くなるわけではありません。むしろ最初は遅くなってしまうでしょう。でも、新しい挑戦にワクワクします。後押ししてくれる、家族にも感謝して止みません。
これだけ書いておいて、資金面でつまずいたらスミマセンw
ちとジャンルが違うけど、オレ、20年前のMR2で時々ジムカやってて、もう修理のいたちごっこで、今まで18年間で掛かったお金はアルファードの新車約3台分くらいw、なのに競技結果はいつもズタボロ。
AKMTさんは書いてないけど、本当は一番やっかいな問題だったのは「愛着」なんじゃないかな?
今まで手塩にかけた自分のマシンへの愛着。
もしそれが無いんだったら、新車導入は良いことだと思うよ。
奥様に感謝だね。
オレはそれがふっきれないから泥沼から抜けられないでいる。
あとね、オレ達サラリーマンは子供に「働く父親の背中」を見せることが出来ないからさ、せめて「何かに真剣に取り組む父親の姿」を見せようと思ってやってるんだよ。
ごめんね。長々と。
これからもがんばってください。
>MR2乗りさん
コメントありがとうございます。
20年の年季こそありませんが、愛着はあります。いろいろと、その時そのレベルで考えて、仕込んだりしてきました。このカートで結果を出してやりたいという願望もあります。
ただ妻は僕以上に僕を理解しているので、こういった場合は言うことを聞いた方が、経験則から自分のためになるだろうと思っております。
そうなんですよね。楽しくカートをしている姿を子供に見て欲しかったのです。辞めるわけにはいきませんね。がんばります!!
はじめまして、源二郎と申します。
いつも楽しみに拝読させていただいております。AKMTさんとは、家族(子)持ちで40前後の年齢、資金難など赤の他人とは言えない類似した環境で関西の方で若手連中にいじめられながらSLレースに出ております。
僕も最近まで08年型の青いビレルに乗っておりましたが、時代はトニー系全盛期で苦しいレースが続いていました。最近、骨だけ(やはり、資金が。。。)RKに換えて、前より楽しんで練習しています。
青ビレルには愛着がありましたが、カートはフレーム、エンジン、タイヤの性能も含めての実力と思いますので、思い切って交換しました。今では交換してよかったと思えます。
AKMTさんも、心機一転、頑張って楽しいカートライフを送ってください。ブログの更新楽しみにしております。
>源二郎さん
はじめまして! いつもご閲覧頂いているとのこと、大変嬉しく思います。今後ともよろしくお願いいたします。
おお、同世代で似たような境遇。とても親近感を覚えます。でも面白くて、辞められないですよねw
08年型の青ビレということは、かなり当たりカートだったように記憶しております。少なくとも関東圏のサーキットではw それを注目のRKの骨ですか! なんだかとても興味深いです。僕も骨だけ変えるつもりでいたんですが、それだと似たような不信感が生まれそうで、今回は奮発することにしました。
僕も乗り換えて良かったと思えたら最高なんですけどね!!
良かったぁ!!!
この間の話を聞いているとほんとに止めちゃうのかなぁと心配していましたが、再開宣言とても嬉しいです。
やっぱり秋が瀬にAKMTさんいないとね!
>マック矢島さん
いろいろと相談させていただいて、いつもお世話になります。なんとか、続ける気持ちに着地できました。これも、矢島さんをはじめ、お話をさせていただいた皆様のおかげです。
言い訳できない環境は、想像するだけでゾクゾクしますね。早く矢島さん達とレースできるよう、精進します!!
AKMTさんにとってはカートは生きがいなんですね。
生きがいなしでは男は生きて行けません。
自分も息子のカートでも乗ってみようかな^^
by親G
>ロッキーFamily親Gさん
この年になって、生きがいに出会えるなんて、素敵だなぁと思います。一度「辞める」ことが頭に過った時は、流石にショックでした。まぁ、なんとか続けられそうなので、抜けがらにならずに済みそうですw
一度カートに乗ってみられることをお勧めします。むちゃくちゃ刺激的ですよ!!