明日(11日)は地元サーキット秋ヶ瀬で、第4回チャレンジカップカートレースが開催される。

このレースはSLシリーズとは異なり、午前は通常のカート走行、午後にレースが開催され、エントリー料も午前の走行料込で8,000円と、とてもお得なレースプランなのである。しかもエントリーは当日11時まで。ギリギリまで判断できるのも嬉しい。一応は初心者向けと位置づけられており、シリーズ戦でエキスパート・クラス6位以上で入賞した場合は参加権利を失う。しかし今年からは、リストリクタによるハンデを負えば参加できることになり、レースに飢えたエキスパート勢にも人気のレースとなっている。

さて、僕としてはレースに関係なく、午前中の練習走行を行なう予定だった。いよいよ新車への乗り換えが迫り、これが旧車でのラストランになる。当初はチャレンジカップが開催されることを失念してスケジュールしたのだが、レースの存在に気づいてからは、旧車へのお礼の意味も込めて、せめてレースで終えてあげたいと思うようになった。レーシングマシンなのだから。

しかし減量によるウェイト不足など、合法な状態ではない。実際どれほどウェイトを買い足せば良いのか…、体重も変化しまくるし、仕事が忙しいこともあって、精査する時間がなかった。シートを新車に流用する関係で、無駄に穴を開けたくもない。実際、新車と旧車ではフレームそのものの重量が異なり、買ったウェイトが無駄になる可能性もある。レース出場を諦めかけていた。

そんな時、とても興味深い話を聞いた。実はこのチャレンジカップ、今年から『チャレンジクラス』が新設されている。エンジン、シャーシ、タイヤ、すべてがオープン、もちろん重量制限もない。別に『何でもあり』を目指して設立されたわけではなく、今のレギュレーションに合致しない古いカートでもレースができるようにという配慮。残念ながらこれまで成立しなかったのだが、なんと今回は成立するらしい。僕にとっては、非合法なカートでもレースができる好機となる。

どうやら各ショップが働き掛け、実現した模様。方向性としては、何でもありw 僕の所属チーム・ガレージCからは岡田さん、チームKBFからはスタッフAさんが参戦する。しかも使用するエンジンは、両名が現役時代に使っていた100cc空冷最強といわれるイタルシステム。こちらとしては、ノーウェイトで頂き物のセミハイグリップで遊ぶつもりだったのだが、そうくるか…。他にもYZ80や125ccのミッションカートも出てくるらしい。「うーむ…」 思い悩んでいると、岡田さんから

「エンジンならありますよ」

…とのお申し出をいただく。

というわけで、エンジンの物色開始。KT100SDの3割増しといわれる『KT100SP(ピストンバルブ)』。ヤマハの空冷最強エンジン『AZ(ロータリーバルブ)』などなど。

YAMAHA AZ

YAMAHA AZ

YAMAHA AZ

YAMAHA AZ

まずAZエンジンを搭載してみたが、キャブレターが横向き、カウルに干渉してノイズボックスが装着できない。残念。AZ脳になったところで、SP選択はない。それではと、岡田さんが持ってきたのが下記。

IAME コメットK55

IAME コメットK55

IAME コメットK55

IAME コメットK55

はい、『イアメ コメットK55』です。かつての制限付きリードクラス指定エンジンだ。

AKMT零号機 with IAME コメットK55

といわけで、無事搭載も完了。明日はこれで行きます!!

本当は、イタルも勧められたのだが、キャブ設定をミスって壊しかねないので、遠慮したw なお、岡田さんは心変わりして、他のエンジンで走るとか、途中で変えるとか…。

思わぬ旧車お別れメモリアル・レースになりそう。まぁ、全然置いて行かれるだろうけど、とにかく楽しみたいと思う。