今日は新車慣熟へと、榛名モータースポーツランドに行ってきた。
今は少しでも多く新車に乗りたいお年頃。しかし世の中そんなに甘くなく、今週末は地元サーキット秋ヶ瀬にカート走行日がない。いつもは2ヶ月前には走行スケジュールを立て、それに沿って練習するのだが、今回ばかりは冷静さを欠き、なんとしても乗りたかった。少しばかり愚痴になるが、今は仕事が人生始まって以来最大級に不安定。週のスケジュールはおろか、その日の数時間後すら読めない。8月はもっと不安定になることが予想でき、今週を逃したら何時乗れることか…。マジな話、腰の重い僕が「進退を考えないとなぁ」などと思ってしまう、今日この頃なのである。40歳にしてデスノートまで作りそうな勢いw
というわけで、急遽遠征を企画。所属ショップ・ガレージCの連絡網を活かし、参加者を募集。本当であれば、近場でリーズナブルに済ませたく、秋ヶ瀬が駄目なら
数日前の募集なのにも拘わらず、土曜・榛名案にイタジュンが飛びついてくれた。今やイタジュンはエキスパートに進級、榛名のレースにも出場しており、同じSPiRiTに乗っている。ブランク明け、新車慣熟時期の僕にとっては、この上ない良いお手本となる。
身軽な2人遠征ということもあり、ショップには特別にカートの当日詰め込みを認めていただいた。伊勢田店長とサポートのヒガシ君に感謝。そう、今回サポートについてくれたのは、元地方選ドライバーであり、準スタッフのヒガシ君。朝6時にショップに集合、6時半に出発。
さて榛名。よく観戦に訪れるコースなのだが、実は走った経験があまりない。1年前に遠征に参加したが、雨に祟られてしまった。ドライで走ったのは、雨の合間の2セッションのみ。コンディションをどうこう言えるレベルではなかった。つまりドライでは、ほぼ初コースということになる。
前夜の雨で、路面がグリーンであると予想された。例によって、頂き物のセミハイグリップを装着、取り外し運用しているウェイト4kgは付けず、ドーピング仕様で練習開始。最初のセッションは準備が間に合わず4周のみ。本格的なコース慣熟は2本目からとなった。良く観ているコースだから、初コース感がないと予想していたのだが、やっぱ乗ると別モノ。1年前の雨走行の記憶も消滅していた。とりあえずドーピング仕様で43秒3。コマーと一般カートが20分交代。タイヤを交換する余裕がなく、3本目もドーピング仕様で慣熟。43秒1にアップ。これが今日の目標タイムとなる。
ここで時間に追われながらも無理矢理タイヤ交換。レース出場予定のないコースで、慣熟目的に新し目のタイヤを使うのは勿体ない。昨年11月卸しで1200ラップ落ちのカチンコチンなタイヤを装着した。ちなみにウェイト+4kgを装着するのは忘れていた…。4本目、やはりタイムは落ち込み43秒4がやっと。午後最後の5本目、やはりマイナス4kgのまま43秒1にタイムアップ。
昼休み、昼食を取りながら、イタジュンにむけたヒガシ君のアドバイスに聞き耳を立てる。ふむふむ、なるほど…。いよいよウェイトを積み、合法セットへ! タイムは落ちるだろうが、古タイヤで慣熟に努め、最後の2セッションのみ新し目のタイヤでタイムを出しに行く予定。ドーピングを上回れば良し、あとはイタジュンに何処まで迫れるか…。
午後1本目。ウェイトを積んだことで、逆にグリップ感が増し、乗り易くなった。タイムは43秒フラット。正真正銘のフラット。惜しい! イタジュンとはコンマ2秒以内収まる。これは夢の42秒台狙えるんじゃないのか?? しかもリーチじゃん!!。旧タイヤのまま午後2本目、タイム更新ならず…。
そして午後3本目、ここでヒガシ君が僕のカートを試乗。これまで何度か試乗をお願いする機会はあったのだが、ヒガシ君が装備品を持っていなかったり、せっかく装備品を持って来ていても、そのタイミングになかったり。今日ここで、ようやく実現した。最終コーナー付近で見学。
「な、なるほど! そういうラインなのね」
昼休みのアドバイスが実践される。やっぱ見ると聞くじゃ大違いだ。それにヒガシ君の走行とは言わず、午前中にも1セッションくらい犠牲にして、他の方の走行を見学しておくべきだった…。あの有名な佐々木大樹選手が来ており、ミッションカートながらとても綺麗なラインで走っていた。
さて、午後4本目、ここで普段使っている比較的新し目のタイヤに換装。しかし雨がパラついてきた。路面を濡らすほどではなかったが、気温も急降下。こんな筈では…。タイムは43秒2がやっと…。正直、疲れで集中力も落ちていた。イタジュンもタイムを落としていたし、コンディションも悪化したようだ。AKMT、タイヤの投入時期を間違える…。
本日最後のセッションは25分間。イタジュンが指を銜えながら、半笑いで僕に近づいてくる。僕のカートに乗りたいらしい。同じSPiRiTとはいえ、セットが違う。同じフレームだからこそ、乗りたくなるのも頷ける。スワップする提案だったが、僕は今他のカートに乗る心境ではなく、貸している間は見学させて貰うことにした。イタジュンが取り組んでいる課題は聞いていたし、それを実践しているなぁと思った。とても丁寧に、綺麗に走っている。借り物のカートだし、何よりウェイトが多いから、タイムこそは出ていなかったが、少し感動した。イタジュンは成長しています! 残り10分強、最後はおのおののカートで締め括り。僕は43秒2しか出なかった。ガックリ…。
いやぁ、走った走ったw 地元以外のコースを走ることによって、また新車の新しい面を見ることができた。新車良いです。良過ぎです。僕には勿体ない。あとは僕の腕次第。この状況にとても幸せを感じる。
午後からの合法セットでは、ベストでイタジュンのコンマ2秒以内に収まり、各セッションでは差がそこまで大きくない。まぁ良しかな?? でもアベレージが酷過ぎた。コースは広いし、コーナー数も多い。コンパクトな秋ヶ瀬よりは、当然1周を纏めるのが難しい。集中力も含めて、そこが課題かな? やっぱ初コースは甘くないな…。あ、何度か1コーナーを全開で回れた! ちょっと嬉しかったw
さて、次はいつ乗れるのだろうか…。秋ヶ瀬攻略もまだまだ。今のままじゃフレッシュマンで勝てる権利すら皆無。継続性が必要な時期なのだが、それもままならない。焦るよなぁ。とりあえず録り溜めているビデオを観て、感覚の劣化を最小限に食い止めなければ…。