今日は新車慣熟あらためレース1週前練習ということでサーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

来週の8月15日は地元のSLシリーズ『CAカートレース』第4戦が開催される。本来は9月の第5戦のスポット参戦に合わせて新車を投入したのだが、我慢できなくなって出場を決意! といっても、盆も関係なく仕事が不安定で、出場の目処が立ったわけではない。あくまで個人的に出場を『前提』にしただけだ。

練習内容とて、とくに慣熟と変わらない。というか慣熟そのもの。正直、レースで接近戦ができるほどカートに慣れていないのである。とにかく新車の理解に努めつつ、あらためてカートの乗り方やコース攻略を組み立てている最中なのである。

さて、榛名遠征を挟み、2週間ぶりの秋ヶ瀬。前回マシだった点を伸ばすというよりは、欠点を減らすことを課題とした。ずばり4(右)コーナーだ。マシだったコーナーについては、その感覚を忘れまいと、練習ビデオを連日連夜観続けた。しかし4コーナー、まったくイメージが湧かない…。師匠たちのアドバイスを念頭にいろいろと考えたが、どうしてもイメージが固まらなかった。とにかく走って試してみるしかない。

この日の秋ヶ瀬は、久々にレース1週前という感じで、とても混み合っていた。盆開催だから多くの出場者が望めないかと思っていたが、盆だからこそ出場者が増えるのだろうか? 実はスバル・カデットやキッズカートの『ブリヂストンシリーズ東地域』第4戦が併催されるため、いつもと異なる来場者が多かったのだ。当然のように、午前1本目から1時間を20分交代の3クラス分けだった。

午前1~2本目は、例によってセミハイ+マイナス4kgのドーピング仕様。ベストは28秒8中盤。前回の走行時よりタイムは落ちていた。そして、なんだか思うようにカートを操れない。課題の4コーナーはともかく、マシだと思われたコーナーまで調子を崩す。

午前3本目から、合法セットへ。この日は所属チーム・ガレージCのメンバーも多く、守谷さんや高橋さん、松沢さんやマック矢島氏など、スーパーSSの面々が多くいらしていた。メンバーが多ければ、多少の当たり外れがあったとしても、その日その時のコンディション変化と参考タイムの精度が上がる。自分の走り方などを推し量る上で、とても重要なことに思えた。もっとも各々が異なったチャレンジをしており、タイムだけで推し量っても仕方のない部分はある。その辺りは冷静になるべきなのだが、僕はこの状況に舞い上がってしまい、張り切りすぎた挙句、目的を果たすどころか乱れまくった。

合法セットでもうまく操れない。課題の4コーナーも失速感がありあり、タイムは29秒フラット巡航のベストが28秒9中盤に沈む。最終コーナーではリアが出る。焦っているのは自覚できたので、突っ込み過ぎないようにと先週のイメージを思い出そうとするが、それはそれで気持ちよく回れない。どうしても余計な操作が付いてくる。余計に焦るし、混乱する。

昼休みを挟み、午後の走行が開始。珍しく15分交代の4クラス分けへ。午後は午後で、いよいよ混迷深まる。先輩方のタイムに一喜一憂。いや、これはこれで失礼なのだが、やはり気になるのである。走行中は冷静に振舞おうと、先週のイメージを追い求める。「丁寧に丁寧に!!」 裏腹に走行は乱れる。結局、そのまま1日を終えることになる。

失意のまま帰宅し、茫然と大河ドラマを観る。

「ああ、練習のビデオ確認しないとなぁ…」

出来の悪い日のビデオはあまり観たくない。悪いイメージに取り憑かれる可能性もあるし、なにより気分が悪いw しかし重い腰を上げて、観ることにした。

前回比較的マシだったコーナー、今回との違いは一目瞭然だった。詳細は避けるが、何故これを現場で気付かないかな!! その日その日でコンディションが違うんだから、いろいろとタイミングが変わるのも当たり前だ。前回のイメージに固執したあまり、まったく『調整』という概念が抜け落ちていた。そもそもイメージの再現度とて怪しいものなのだ。

あと課題の4コーナー、現場でパニくっていたわりには、良い判断材料が記録されていた。今日の走行は無駄ではなかった。こうなるとワクワクが止まらない。

この日はカートを楽しんでなかった。気負い過ぎた。ビデオからも楽しさが伝わってこない。しかし、その記録自体は興味深く、楽しい情報が満載だ!!

レースに出れるかどうか、こればかりは仕事次第なのだが、楽しい1週間になりそうだ。ライバル勢が盆休みを利用して、たっぷり練習を積んでくる。僕もイメトレで対抗出来たらと思う。いやぁ、楽しいねぇ~!!

あ、そうそう。秋ヶ瀬では珍しい車両『スバル・カデット』と『キッズカート』。とても興味深く観させていただいた。いずれ娘がカートに乗りたいといった時、できれば4stで長く遊んで欲しいと思っていた。スバルカデットは想像以上に速かったし、キッズカートも想像以上にホイルベースが短く、コマみたいに回る。ちょっとしたカルチャー・ショック。娘が乗るところを想像してニンマリ。いやいや4年以上先だってw そもそも乗りたいと言ってくれる日が来るのだろうか!