昨年7月を最後に引退した最初に手にした思い出のカート『AKMT零号車(birel SWF-32SP)』。以前からこのブログをお読みの皆さんならご存知かと思うが、このカートをレストアして我が家に飾ろうという計画があった。通称『AKMTミュージアム計画』。

当時全バラまで行なって、パーツの大部分を洗浄したりしたのだが、その後長く頓挫していた。ぶっちゃけカート活動を続けつつ、その時間の余裕がなかったわけですな。

しかし、今年のゴールデンウェークは運良く休日、しかも前半3連休はカート走行日がない!! これは宿題を片付けなければ!! …と、重い腰を上げた次第。だってガレージ代は2倍かかるし、新旧予備パーツが混ざり合ってカオスだわ、早くケリをつけないければ疲弊するばかりなのだ。

1日目(4月29日)

というわけで、所属ショップ・ガレージCのガレージにひっそり佇む『零号車』の骨(フレーム)を掘りおこし、お掃除開始。傷も多いし、エンジン周辺は色あせが激しい。もくもくとパーツクリーナーで汚れを落としていると、スタッフ岡田さんの一言。

「良く見えるとこだけ、塗装で補修をすれば良いですよ。結構簡単に効果絶大。」

うむ! 塗装と聞くと大袈裟だが、補修と考えるとカジュアルかもしれない。家の中に飾るものだし、少しでも見栄えが良い方が良い。というわけで、塗装の一部をサンプルとして剥がし、急遽最寄りのカー用品店へ向かう。岡田さんから『インプレッサ』のブルーが近いかも…というアドバイスを受けていたのだが、ちょうど駐車場の隣に止まったクルマがインプ!! 塗装の破片と見比べて、「イケる!!」と判断。下記のスプレーを購入し、ガレCに戻った。

Holts ソニックブルーマイカ

Holts クリア

周辺構造物から離れるだけ離れて、「シュー、シュー、シュー」と繰り返す。む、こりゃ良い!! 調子に乗り過ぎて、補修というよりは結局全面に塗装を施してしまった。しかし、一片の悔いなし!

零号車は2005年型、昨今の紫ががった濃紺ではなく、明るい青。塗ってみて思ったが、意外に近いのではないかと思える。手ごたえを感じつつ、クリアを噴いて放置プレイ。

AKMT零号車フレーム補修AKMT零号車フレーム補修

もともとカジュアルに仕上げるつもりだっただけに、傷の凹凸は隠し切れないが、一瞬でも「新フレーム」って思わせるような輝きは戻った! 1日目はこれにて終了~。

2日目(4月30日)

AKMT零号車フロント・レストア

ガソリンを買いこみ、各種パーツを持って再びガレージCへ。この日はフロント周辺のパーツを再洗浄、組んでいくのが目標。意外に洗浄に手間取り、本当に目標通りに1日を消費。

3日目(5月1日)

セナ選手の命日。黙とうを捧げつつ三度ガレージCへ。この日はリア周りの仕上げて終了の予定だった。ブレーキ・フルードを抜き、ブレーキ周辺をバラして洗浄していく。あまりバラし過ぎると大変だけど、バラさないと汚れが落ちにくい。いろいろと妥協して、ブレーキ周りを終える。ベアリングホルダーをガソリン漬けにして、放置してからがっつり磨く。リア周りの組み立てを始めると、一層カートっぽくなってくる。お勧めなのが、汎用のボルト・ナット類は、すべて新品にすること。それほど高価でもないのに、見栄えの効果は絶大です。これはレストアに限らず、現役のカートにも超お勧め。ベアリングホルダーをユルユルのまま芯出しせずにリア・シャフト挿入。乗らないもんねw リアバンパーの装着を残し、この日は終了。写真なし。

4日目(5月3日)

結局1日押しちゃった。本当はカート走行をする予定だったのだが、レストアを終えるまでは、気持ちが中途半端でいけない。残すリアバンパーの装着を行なう。ほんとはバンパー・ブッシュを新品で買い、それを現行車につけて、余りをレストアに回す予定だった。しかし、よく考えて見ると、零号車は32φ、壱号車は30φ、使い廻せないじゃん! というわけで、ややこしいことはせず(できず)、ノーマルのリアバンパーボルトだけ新規に購入して、組み上げた! 以上、完成~!!

AKMT零号車レストア完了AKMT零号車レストア完了

5日目(5月4日)

というわけで、本日ガレージCにハイエースをお借りして運搬、零号車が我が家へやってきました~!!

AKMT零号車

AKMT零号車

乳幼児は立入禁止

乳幼児は立入禁止

ステアリングは洗浄中…。本当はカウルも付けて飾るつもりだったんだけど、その他が思いもかけず綺麗になっちゃったので、しばらくは上記の形で飾ろうかと。カウルは傷だらけだからね。歴戦を物語る上では良いのかもしれないけど、やっぱ今は綺麗さを推したいw 気が向いたら、カウルも洗浄して、新しいカウルステッカーを作って、仕上げようかと思う。気が向くかな~、ステッカーって結構イイ値段するもんなぁ。でもまぁ、やるとしてもサイドカウルは右側だけにしておこう。狭くなるし。

というわけで、長らく続いたレストア劇は無事完了! カートのある部屋、いつでも遊びに来て下さいw

最後に、もう走らないカートの組み立てに場所やお知恵を提供してくださった、ガレージCやチームメイトの皆様に感謝いたします。本当にありがとうございました。