今日はCA第3戦び前日練習として、サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

先のレースから2ヶ月、ありがたいことにカレンダー通りの休日も貰えたし、カート自体にはかなりの回数乗れていたと思う。しかしながら、5月中旬あたりから仕事や家庭、体調面でバタバタしたり、集中できないどころか、今後のカートとの付き合い方まで再考するに至った。ちょっと不確実な活動事情にあり、他の人に巻き込むような活動は避け、自己完結に活動を進めた。実際周囲とは距離も置いたし、ギリギリまで欠場も視野に入れていた。

なんだかんだで出場を決めたわけだが、それはレース10日前。そこから所属チーム・ガレージCのスタッフの皆さんに本格的に相談を始めて、なんとか意味のあるレースができそうなレベルにまで漕ぎつけることができた。スタッフの皆さんに感謝です。そんな状況で迎えたレースウィークだった。

前日練習を迎えるにあたり、平日でもできる努力はないだろうか? ストレスの連続で疲れが取れていない。努力というかご褒美のような何か…、以前から少し興味のあったサービスを受けてみることにした。いつぞやのサッカーW杯を前に、出場を危惧された某選手が骨折の治療に使ったとされる機具。そう『酸素カプセル』である。調べてみれば安価なマッサージ程度の価格にまで落ちている。初回のみ45分3,500円なり。

ドリームプラス

ドリームプラス

渋谷の某店内。撮影の許可をとってないので、上はカプセル内から見た計器の写真である。代表格なのは『オアシスO2』だが、今回入ったのは国産の『ドリームプラス』。たぶんどちらの機種もそうだと思うが、最初にカプセル内の気圧を高めていき、体内に酸素を取り込み易くする。僕は三半規管が弱いのだが、そういう人向けにゆっくり気圧を上げていく設定があって、今回は10分間かけて1.3程度まで上げていく。もちろん最後の10分間で気圧を元に戻して終了。計20分も加・減圧に使うのは少し損な気もしたが、これが結構ツーンと来る! 耳の弱い自覚のある方は、「ゆっくり」やって貰った方が良い。細目に耳抜きしつつ、徐々に気持ち良くなって、軽く寝てしまった。効果の程は微妙だったが、こういうのは『気分』も大事なので、レース前のプラシーボに良いかもしれない。

というわけで迎えたレース前日。なんとかレース出場を決めたものの、まだまだ問題は山積している。特にはレース用エンジンの不調。乗れてない感は通常以下なのに、タイムが付いてこないのだ。キャブなのかノイズボックスなのか、オイルなのかコンディションなのか、単に乗り方なのか? 問題はいろいろと考えられるが、ひとまずピストンリングの交換という対策を講じて貰ったため、朝1本目は簡易ナラシで費やす。2本目から通常練習、いつものようにハイグリップ「AKMT目覚めろタイヤ(以下AWT)」で走行。しかし、これが失敗だった。後に分かったことだが、既にワイヤーが見え始めるほど磨耗が進んでおり、もはやウェイクアップの効力もなかったのだ。そんな自覚もなく、タイム次元の低さに混迷深まっていく…。

3本目からは本格的なレース前日モード。新し目の07タイヤを掃き、異なるノイズボックスを試した。しかしキャブが合ってるのか合ってないのか把握できず、タイムも酷い時は29秒中盤を推移。なんだかリアの蹴り出しも足りない気がするが、問題を絞り切れない。ベンチマークにさせていただいたライバル勢と比較しても、ベストでコンマ3以上を遅れるという大惨事であった。

そんでもって雲行きが怪しく、いつ雨が来てもおかしくない状況。その前にニュータイヤの皮むきを済ませておきたいが、ギリギリまでセット出しも行ないたい。本来ならレースで使うホイールにニュータイヤを装着して皮むきするところだが、急遽練習用ホイールにニュータイヤを装着。重労働であるタイヤの組み換え作業が増えてしまうのだが、もはや大惨事、苦肉の策だった。午後1本目のセッションに5周のみ皮むきを行ない、緊急ピットインで練習用タイヤとレース用ホイールのセットに履き替え、そのままセット出しの継続を強行する。F1ばりのピット時間を目指し、チームメイトの矢島氏がピットで待機、2人で一気に交換する作戦。氏は午前中で練習を切り上げていたとはいえ、同じクラスに出場するライバルでもある。ご協力、本当にありがとうございました。

午後1本目を終わった途端に雨が来た。セットは少し好転したように思えたが、それでも28秒にはカスりもしなかった。方向性といえるほどの情報もなく、このまま思い当たる変更を加えて、本番を迎えるしかなかった。まぁ出れるだけで幸せ? そんなことは死んでも言いたくない。でも自分のペースで活動するしかないな~と割り切ることにした。

この大惨事に、周囲は酸素カプセルのせいだと断定! なんか言動もおかしかったとかw
レース編へ続く