今日は『CAカートレース』第4戦、スーパーSSクラス出場に、サーキット秋ヶ瀬へ行ってきた。

低グリップ駄目病から、以前よりクライマックスと位置づけていた真夏のレース。資金難で3ヶ月間のカート休養を控えたレース。こつこつ身体的に積み上げて臨むレース。いろいろな属性が重なったレースだが、もう天候が何だか分からないことになっていたし、また酸素カプセルに入ったせいか、まったく緊張感のない状況で朝を迎えた。

いきなり閑話休題。ここで減量の成果をお伝えします。1ヶ月で5kg減に成功。ウェイトは4kg積める身体になりました!!

さて本題。前日夕方からの雨が残り、タイムトライアル(以下TT)はウェット宣言から始まった。先の日記にも書いたが、この日は全日本KFと日程が重なり、所属チーム・ガレージCはマンパワー不足。こういう天候の際は非常に作業量が増え、とても慌ただしくなるのが常。しかしカート休養中の学生達が応援に来てくれている。皆でこの危機を乗り切るんだと、今までにないチームワークに燃えていたように思う。

ウェット宣言からスタートしたTTだが、今戦はキッズカート東地域シリーズと併催であるため、やたらとクラスが多い。僕が出場するスーパーSSクラスまでには1時間以上も間が開くのだ。雨は止み、常に路面状況と他のクラスのタイヤ事情との睨めっこ。いつでもタイヤ交換やセット変更を最短で出来るようにと、徐々にセットをドライ向けに変更していく。

S(TIA)クラスを見て、ドライへの変更を決意。前日練習から自分にスピードがないのは分かっていたし、こういう中途半端な状況はセット1つで大きくタイムに影響する。当たるか外れるかはともかく、自分の少ない引き出しを最大限に活かすために、休まず努力をすることにしたのだ。

TTにむけては、ドライセット基本の雨寄りにセット。小細工なしに公式練習から全開走行、そのまま日章旗でタイムトライアルへ。前後との間隔から判断して、とんでもない遅さではないと自覚。今回は電光掲示板を見て、自分を奮い立たせた。一瞬4番手くらい映ったのを最後に、自分のゼッケンは映らない。スピンしては元も子もないが、ここは「頑張る」しかない。自らの低グリップ苦手病の性根は分かっていたし、「冷静に頑張る」ことを始めて意識できた気がする。結局最後まで電光掲示板(6位以内)には映らなかったが、苦手な路面でいつもと同じ7番手。しかも5位からは8位までが超接戦だった。「セットを意識した成果だ!」と思い込むことにした。思い込みは重要。

そして予選ヒート。今度は直前に雨。ドライからウェット方向へ。ウェットタイヤに履きかえる選手もいるくらいの雨量。自分としてはドライを選択。しかしセット変更の時間は短く、妥協を考えていた時、力強い助っ人カミケンが登場。残り時間を再計算し、自分の思うセットに99%近づけることができた。カミケン、本当にありがとう!!

スタートで1台かわし、最終コーナーでは前方の攻防に乗じて5位浮上。ペースの上がらない6番手のおかげで2周目までにマージンを築くことができた。すぐに6番手に先輩・高橋選手が浮上、明らかに僕を上回るペースで追ってくる。背後に長時間の高橋選手。これは未体験ゾーン。ヒート中盤に追いつかれる予感。ところが何かあったのか、少し差が開いた。ここから仕切り直しできるが、やはりペースは高橋選手の方が速い。終盤に追いつかれるのを覚悟した。上位の選手がスピン・リタイヤしたことから、残り5周で4位浮上。しかしラスト2周で予測どおり高橋選手に貼りつかれる。ところが立ち上がりで有利なことが分かり、なんとか4位を守りぬいてゴールした。でも、まだ予選なんだよなぁ~。

昼休み。空が明るくなってきた。もうドライのまま戦えると思いこんだ。しかし無情にも、直前に雨が来てしまった。慌ただしくレインタイヤに変更。しかしエアが漏れていることが発覚。この日のチーム監督を務めていた岡田さん自ら応急処置を施していただいた。更にスプロケ変更はカミケン、タイヤ交換は微糖君という総出で送り出してくれた。そしてまともなレインタイヤを持っていたなかった僕に、1年落ちとはいえニュータイヤを貸してくれた283君。皆さん、本当に感謝です。AKMTの90%は皆さんの優しさで出来ています。

CA KART RACE 第4戦 スーパーSS決勝ヒート

さて4位スタート。見たこともない風景。不利なアウト側スタートだか、意地でも4位をキープした。上位2台は圧倒的なスピードで逃げていく。3番手は本来の調子ではないA選手。雨が超苦手な僕とペース的には噛みあっている。これも283君の貸してくれたタイヤのおかげだ。後方では5番手争いが激化しており、予選同様マージンを築くことができている。しかし、やはり高橋選手が抜け出てきた。再び背後に高橋選手。違うのは予選以上の追い上げ。残り5周のところで抜かれ、さらに前をいくA選手に仕掛けていく。

あっさり抜かれました

初めて見るトップ選手たちの表彰台を巡る攻防。いやいや、僕のペースも上がらず、6番手も追い上げてくる。高橋選手が3番手に躍りで、僕は僕で4番手を追う力もなく、このまま5位でゴールした。

車検場でタイヤを調べると、エア圧が約半分に抜けていた。監督のアドバイスに従い、かなりエア圧を高めていたため、半分とはいえ全然走行できるレベルだった。無事完走できたのは、サポートしてくれたチームのおかげだ。マンパワーの不足している時に、最高のサポートをしてくれる。ガレージCの強さというか底力に改めて感服した。

車検が終わり、皆に「惜しかったね」と言われた。タイムを見れば遅い。冷静に考えれば、5位は出来過ぎだった。でもやっぱ悔しい。何が悔しいって、高橋さんに軽く捻られたことだ。やっぱり背中は遠い。

ただ5位は過去最高位。遅過ぎなかったのは、ヒート毎にセットを積み重ねたからだと思っている。その少ない引き出しとて、この数ヶ月の練習の成果だ。今年の目標は5位入賞だったが、参加台数9台の場合は4位までが入賞。まぁ半分達成ということか…。

ここで3ヶ月の休養に入るのは辛いが、カートを続けるためだ。僕にとっての次戦は12月の最終戦。そうそう、フレッシュマン・クラスではチームの名物男TKT選手が優勝、次戦(第5戦)からスーパーSSに上がってくる。同選手の努力を間近で見てきただけに、とても嬉しい。本当におめでとう。最終戦では2戦目を迎える同選手。12月は苦手な季節だが、負けないように頑張ります!!

最後にチームをしっかりまとめ上げた岡田さん、そして助っ人頭を務めたヒラポン、そしてカミケンに微糖君、タイヤを貸してくれた283君、応援に駆けつけていただいた皆様、本当にありがとうございました。ガレージCは最高のチームです!!