さて多忙により、1週間遅れの更新。

2月21日(日)、レンタルカートフェスティバル(以下RKF)2日目はレンタル・クラスの5時間耐久レース。前日のスーパーレンタル・クラスは応援・観戦だったが、今回は僕も出場する。枠は地元サーキット秋ヶ瀬代表。チーム名は『ガレージC アキガセ』。

宿泊地・宇都宮からニンニクの匂いを従えて、スタッフ岡田さん、高校生・零式君とともに『もてぎ』入り。前日にも体験しているだけに、あまり緊張はなかった。そして何より、自前のカートではないぶん、出来ることも少なく、それなりに気を落ち着かせてオープニング・セレモニーを迎えることができた。

さて、公式練習。もてぎは正月にKTで走りはしたが、レンタルカートでは初めて。スピード域が違い過ぎて、どこでブレーキを踏んで良いのか分からない。同じような感覚で踏んでしまうと、単なる安全走行になってしまう。現にチームメイトより、2秒は遅かった。体重を鑑みても、遅過ぎである。いろいろと情報交換しつつ、あとは本番で試すしかない。

車両はN35、エンジンはGX200。一般的なレンタルカート仕様。他の施設はレーシング・フレームを使ったスポーツカート仕様が多く、全体の4分の3を占める。レギュレーション上、N35はB車両と位置づけられ、1回の給油量が4リットルまで認められる。他は2リットル制限。僕達は2回ストップ、計12リッターで全開走行が可能。一方A車両は、3回ストップか、4回ストップか、その作戦が分かれるところだ。僕達には選択肢はなく、あまりナーバスにはならなかった。実際には、そのアドバンテージが高いのか低いのか、それを吟味することはできたのだが、選択肢がない以上、考えても仕方がない。セーフティカー(以下SC)は活用して、給油ロスを減らすくらいか。もっともSCが入り過ぎれば、ピット回数の利点を失い、A車両勢に有利に働いてしまう。

スターティング・グリッドにて

撮影:マック矢島氏

スターティング・グリッドにて

スターティング・グリッドにて

さて、スターティング・ドライバーは、スタッフ岡田さん。我がチームのエースだ。エンジンのスタートは秋ヶ瀬スタッフ・イトーさんにお任せし、我々はピットで待機。戻ったイトーさんから岡田さんの伝言を聞かされる。「不安な箇所があり、次のSCで入る!」 むむ! 我々は4人体制、つまり2回給油とはいえ、3回はドライバー交代をする。全員が1スティントのみなのだ。1人1時間15分走ることになるが、エースの岡田さんの走行時間が減れば、1人の走行時間が増えるだけでなく、アベレージ・スピードが落ちてしまう。

岡田選手(撮影:マック矢島氏)

岡田選手(撮影:マック矢島氏)

レース・スタート。やはりA車両は速く、B車両はGT300のような存在に。同じB車両に蓋をされ、なかなかペースを上げられなかった岡田さんだが、中~終盤は53秒前半でラップする。A車両との差は2~3秒といったところ。僕はといえば、「SC出るな!!」と祈り続ける。なるだけ多く、岡田さんに走って貰いたいからだ。1時間を経過した頃だろうか、SCがが入る。岡田さんは給油無しで、ピットに戻ってくる。不安な個所をチェック、岡田さんのOKというサインを見て、僕はカートに乗り込んだ。

AKMT(撮影:マック矢島氏)

AKMT(撮影:マック矢島氏)

無給油なので、僕の走行時間は減る。SCが入れば、そこで給油をする作戦。僕としては、午前の練習走行でのタイムではやばいので、とにかく試しながら、考えながらの走行となった。しかし、A車両に抜かれるのは辛い。うまく抜いて貰えないと、かなりのタイムロスとなる。僕の感覚が間違っていたのかもしれない。遅いクルマはレコードライン、速いクルマが抜いていくのが一般的だと思っていた。しかし、実際はそうではなく、こちらが大幅に譲らないと、かなり怖い思いをする。序盤は何度もA車両を押し出してしまいそうになり、結局は終始1車身開けての走行になった。交代から20分経った頃だろうか、ピットより『残り10分』のサインが出る。回収を待っている車両があるらしく、次のSCまで10分という意味だ。車両にも慣れ、なんとか54秒中~前盤でラップし始めた頃だった。もう少し行けそうな気もしつつ、10分後のSCで給油およびドライバー交代。このタイミングは絶妙だったようだ。給油待ちもなく、皆が興奮気味に迎えてくれた。

このあたりでA車両との優劣がハッキリしてきた。B車両のアドバンテージは無く、むしろ大幅に劣勢だと分かってくる。

室宮選手(撮影:マック矢島氏)

室宮選手(撮影:マック矢島氏)

3rdドライバーはムロミーさん。最初の1時間半で2人もドライバーを消費してしまったため、今後のドライバー構成に悩む。残り3時間半、2人でいけるか? とにかくムロミーさんの体力次第w 途中プッシングでピット・ペナルティを受けてしまったため、これはもう罰として走って貰おうと、岡田さんと鬼の相談をするw 事実、SCのタイミングを待っていると、結果的に計2時間の走行を強いてしまった!! ムロミーさん、凄いよ。ペースも良かったですよ! 相当疲れたようですがw

残り1時間半で、零式君に交代。若くて軽量、秋ヶ瀬でも頭角を現す存在。53秒中盤でラップ、しかも落ちつたレース運び。正直、零式君の走行には感動した。今後はレーシングカートに活動の場を移すが、期待して止まない。

既に勝負はついていたが、それでも完走は嬉しい。耐久の醍醐味は味わえた。最終的には31位。B車両では2位。B車両では最適化しても20位が限界だったようだ。同じ秋ヶ瀬代表『ARKC』は、メカトラブルでピットで多くの時間を費やしつつも、32位。それがなければ、B車両トップは堅かったのに…。残念である。

RKFの2日間、結果は残念だったが、やりきった感はあった。やはり素晴らしい大会だった。出場者の皆さん、そして大会スタッフの皆さん、本当にありがとうございました。また来年も逢いましょう!! また今回の出場にあたり、ガレージCのスポーツカート活動を支えて下さった皆さんにも、御礼申し上げます。次はもっと上いくぞ!!